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アンドレ・シモーンが新曲「The Revolution's On Yo In "0" Net」をリリース、8月にアルバムをリリース

プリンスの幼馴染で初期のバンド・メンバーだった事でも知られるアンドレ・シモーン(André Cymone)が、1年振りの新曲「The Revolution's On Yo In "0" Net」を7月2日にリリースしました。
本作は、今年8月14日にリリースが予定されている待望のニュー・アルバム『The Resurrection of Funk』からの先行シングルとなっています。

The Revolution's On Yo In "0" Net

The Revolution's On Yo In "0" Net | André Cymone
The Revolution's On Yo In "0" Net | André Cymone

andrecymone.bandcamp.com

ギル・スコット・ヘロンへのオマージュと鋭いメッセージ

一見するとどのように読むのか悩んでしまう特徴的なタイトルですが、これは「The Revolution's on Your Internet(革命は君のインターネット上で起きている)」をストリート風の当て字(表記遊び)で表現したものです。
このタイトルは、ギル・スコット・ヘロンが1971年に発表した名曲「革命はテレビ放映されない(The Revolution Will Not Be Televised)」から強いインスピレーションを得ています。

アンドレは、現代における革命の舞台は「インターネット」へと移り変わったと歌います。既存の巨大メディアや権力、商業主義への批評を交えながら、現代社会へ向けて以下のように鋭く警告しています。

"The revolution will not be televised… The revolution's on your internet."
(革命はテレビには映らない……革命は君のインターネットの上で起きているんだ)
"They want us checking out what goes down… Don't get caught up in distraction."
(彼らは僕たちにくだらないニュースばかりをチェックさせようとする。そんな誘惑に囚われるな)

曲調は、身体が自然に揺れるような快活で明るいファンク・サウンド。特に後半の展開では、ファンカデリックの「One Nation Under a Groove」を強く意識させるアプローチを見せます。
ネット社会のデマ(Lie)や分断(Wide)に惑わされず、僕たちはもっと高いところを目指す一つの共同体(Nation)になろう、と熱く連呼するパートは本作の大きなハイライトです。

特筆すべきは、本作もBandcampにて無料で公開された点です。
「革命は商業主義のものではない」という歌詞の通り、大手の音楽ビジネスやプラットフォームに依存せず、無料で届ける姿勢そのものが、この楽曲の持つメッセージを更に強くしています。

プリンス『The War』との比較:二人が見せたアプローチの違い

ギル・スコット・ヘロンの精神(スポークン・ワードやプロテスト)を受け継いだ楽曲といえば、プリンスが1998年に発表した26分に及ぶ大作『The War』が思い出されます。

参考The War / ザ・ウォー ('98)

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プリンスの『The War』は、世紀末の危機感をそのまま音にしたような、ダークで重厚なサイケデリック・ファンクであり、聴き手にシリアスな覚悟を迫る重々しいサウンドでした。それに対し、今回のアンドレはどこまでもグルーヴィで開かれた明るいサウンドを選択しています。

アプローチは対照的ですが、アンドレの根底にあるのは、かつてPファンクなども得意とした「踊らせながら、考えさせる(Make 'em dance, make 'em think)」というファンクの伝統的、かつ最も粋な精神。最高に踊れるビートに身を委ねさせながらも、伝えるべきメッセージにはビシッと芯を通して伝える。まさに『The Resurrection of Funk(ファンクの復活)』というアルバム名にふさわしい楽曲です。

アルバム『The Resurrection of Funk』について

8月14日にリリースされるアルバムについて、公式メッセージを原文と対訳でご紹介します。

The Resurrection of Funk is a bold declaration that a seemingly-abandoned genre has been reborn, delivered by a master storyteller. Fresh and timely, Andre Cymone is redefining his space in the Funkmosphere (in much the same way he and his earliest collaborator Prince did with The Minneapolis Sound). Cymone once again breaks new ground with his own style of bass playing, as a colorful character known as The Funk Forecaster guides listeners through a journey into the world of Funk. With all songs written, performed and played by Cymone himself, this collection of tracks is as musically pure and concentrated as it gets.

『The Resurrection of Funk』は、一見見捨てられたかのように思われていたジャンル(ファンク)が、今まさに生まれ変わったのだという、優れたストーリーテラーによる大胆な宣言です。
新鮮で、かつ時代に即した本作において、アンドレ・シモーンは「ファンクモスフィア(ファンク界)」における自身の領域を再定義しています(かつて彼が、最初の共同作業者であるプリンスと共にミネアポリス・サウンドで成し遂げたのと、まさに同じように)。シモーンは独自のベース・プレイスタイルで再び新たな境地を切り開き、「ザ・ファンク・フォーキャスター(ファンクの気象予報士)」として知られる多彩なキャラクターが、リスナーをファンクの世界への旅へと案内します。
すべての楽曲がシモーン自身によって作詞・作曲、パフォーマンス、そして演奏されており、このトラック・コレクションは音楽的にこれ以上ないほど純粋で、濃縮されたものとなっています。

このメッセージから、本作は単なる楽曲の詰め合わせではなく、独自のストーリーを持った非常にコンセプチュアルな作品になると予想されます。
判明したトラック・リストを見ると、公式メッセージに登場した「ザ・ファンク・フォーキャスター(ファンクの気象予報士)」というキャラクターが、1曲目の「Intro」、中盤7曲目の「Funk Revolution P.S.A.」、そして締めくくりとなる15曲目の「Conclusion」の計3箇所に配されていて、アルバム全体が「ザ・ファンク・フォーキャスターにナビゲートされる三部構成」の旅として構築されているようです。

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