3121 / 3121 (’06)
アルバム情報
Released:2006/3/21 | Label: NPG Records, Universal | 2019/02/08 (SONY)
Track List
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PersonnelProduce, Arranged, Composed
Written
Additional Musician
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アルバム・レビュー
前作「Musicology」で久々にメジャー・レーベルと契約して興行的にも成功したプリンス。
この"波"に乗って通例の如く翌年にメジャー・レーベルから新譜リリースかと思いきや、公式サイトのnpg music clubから「Musicology」と同時期に「The Chocolate Invasion」、「The Slaughterhouse」、「C-NOTE」の3枚を配信しファンを喜ばせました。
その一方でジョージ・クリントンのアルバムにゲスト参加や、ハリケーン"カトリーナ"に対するチャリティ・シングル“S.S.T"などをリリースし外向きのアピールも怠らず活動していましたが、npgmc未加入の方達からすると2年振りとなる新作は、コロンビア・ソニーからユニバーサル・モータウンに移籍(ワンショット契約)し、’05年12月13日にアルバム・タイトルを「3121」と発表。
同日にnpgmcで1stシングル“Te Amo Corazon"を配信しました。
アルバム・タイトルは前年の「NAACP」の授賞式の頃に着ていた"3121″とプリントされた衣装を着ていた事からも判るようにリリースのタイミングを伺っていたものと考えられます。
参加メンバーは、ホーン・セクションは前作からのメンバーですが、ジョン・ブラックウェルが一時離脱したのでドラムにマイケルB、ロンダの代わりにソニーTが復帰、加えてジョシュア・ダンハムとC.C.ダンハム夫婦と新旧メンバーがミックスされた形になっています。
取り分け注目すべきは5曲に参加しているヴォーカルのテイマー・デイヴィス嬢でしょう。
収録内容は、マイケルのドラムとソニーのベースによる粘着質感たっぷりのグルーヴとエフェクトのかかったプリンスのヴォーカルが秀逸なタイトル・トラックの“3121"からスタート。この意味深なタイトルはロスにある自宅(正確にはNBA選手のカルロス・ブーザー宅を借りていた)の住所から取ったようです。
一転し、こちも懐かしい感じのポップ・チューンの“Lolita"、先行リリースでストリング・アレンジに盟友クレア・フィッシャーを向かえラテン・フレーヴァー満載の“Te Amo Corazon"、2ndシングルとなるエレクトリック・ファンクの“Black Sweat"と前半からバラエティ豊かなな作品になっています。
中盤からはテイマーのキュートな歌声とプリンスの絡みが良い“Incense and Candles"や“Love"、特にテイマーを前面に起用した“Beautiful, Loved and Blessed"は彼女に対する期待感を感じされる1曲。
この曲はテイマーとの共作で、彼女のソロ・デビュー・アルバム「Milk & Hony」にも収録予定だったのですが、リリース直前でプリンスとの関係が悪化し発売中止という残念な結果になりました・・・)
またプリンスらしさ全開のソウル・ナンバーの“Satisfied"や「Rainbow Children」に通じるジャムの“Get On The Boat"等を聴くと、これまでのアルバムの良いとこを全部持ってきましたという印象を受ける作品になっていると思います。
3121の香水
ちなみに本作にちなんで「3121」という香水も販売されています。
Music Video
”Black Sweat”でプリンスと踊ってる女性はモデルのセレスティーナ・デコバ(Celestina Dekoba)[歌手の時はセレスティーナ、wikiはセレスティーナ・アラデコバ(Celestina Aladekoba)で掲載]で、映画『ステップ・アップ』に出演したり歌手としても活動しています。
“Te Amo Corazón"に出演しているのはアルゼンチン出身の女優で歌手のミア・マエストロ(Mía Maestro)で監督はメキシコの女優サルマ・ハエック(Salma Hayek)です。
Super Bowl XLI Presser
スーパーボウルのハーフタイムショーへ出演する事を発表する際に行ったパフォーマンスについてNFLの公式にアップされいたので掲載しておきます。
↓は実際に行われたパフォーマンス。
“Johnny B Good"、"Anotherloverholenyohead"/"Rock Lobster"、"Get On The Boat"を披露しました。
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