Exodus / エクソダス (’95)
アルバム情報
Released:1995/3/27 | Label: NPG Records
Track List
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PersonnelProduce,Arranged,Composed
Associate Producer
Member
Additional Musician
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アルバム・レビュー
ワーナーと契約に揉めて’93年6月の「改名宣言」後、契約消化のため数あるストックの中から出したと言われた「Come」そしてリリース直前に取り止めた「Black Album」を次々リリース。
翌年もスピードを落とさず「The Gole Experience 」をワーナーからリリースしますが、それより前にNew Power Generation名義としては「Gold Nigga」から1年半振りリリースされたのがこの2ndアルバムです。
ワーナー側からは1年に複数アルバムを出されては売上が分散してしまうというクレームに対し、プリンスでは無くTora Toraという別のキャラになりNPGという別グループとしてのアルバムという体裁をとり、リリースもワーナーではなく自身のNPG Recordsからリリースしました。
傍目からは”まるで子供の様だ”と揶揄される事もありましたが、逆を言えばプリンスとしては周りになんと言われようとリリースしたかった作品と言えます。
アルバム制作時期が「The Gold~」とほぼ一致しているという事で、メンバーやNPG Operatorのレイン・イヴァーナ、スティールズ等ほぼ一緒のミュージシャンで構成されています。
曲間を"Segue"で繋ぐお馴染みのコンセプトで制作され、サウンドは全編にソウル&ファンク色が強くいです。
このアルバムではNPG Hornzによるホーン・セクションが効果的に使われていて、シングル・カットされた“Get Wild"ではJBサウンドにも通じるところがあります。特にソウルフルなインスト・ナンバー(コーラスのみ)の“New Power Soul"では殿下は1ギタリストになってMr.HayesのオルガンやNPG Hornzの引立役になっているところ等、正にバンドならでは1曲だと思います。
他にもソニー・Tがメイン・ヴォーカルをとるアコースティック・バラードの“Count The Days"や、マイケル・スコットのStrokes Guitarが渋い“Cherry,Cherry"等もソウルフルで良いですし、P-Funkっぽいサウンドの“Retuern Of The Bump Squad"や“The Exodus Has Begun"等かなり良いです。
プリンスのアルバムは結構同時期に複数枚を制作しますが、ポップロック指向の「The Gold~」、ファンク指向の今回のアルバム。
同時に異なるアルバムを作る才能は本当に凄いです。
アートワークについて
25周年となる2020年3月に当時のデザイナーがアートワークの事について語りました。
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