Dirty Mind / ダーティ・マインド (’80)
アルバム情報
Released:1980/10/08 | Label: Warner Bros.
Track List
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PersonnelProduce,Arranged,Composed
Additional Musician
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アルバム・レビュー
“I Wanna Be Your Lover"が大ヒットし、結果的にはプラチナ・ディスクを獲得した前作の次という事もあってワーナーもユーザーも今作を期待しましたが、このアルバムはその期待を見事に打ち破ったアルバムとなりました。
1stシングルの“Uptown"はそこそこヒットしたのですが、ジャケットはより過激になり低年齢ユーザーの購買意欲が薄れて行きました。それに加え、タイトル・ソングの“Dirty Mind"ではセックスに対する描写が色濃く歌われ、さらに"Head"では男性のシンボル連想させる歌詞で高評価とはいきませんでした。
当時センセーショナルなこのアルバムは結果的に散々な目に遭いました。
サウンドは前作までに確立したファンキーなダンス・サウンドからを少しは残していますが、ファンクとロック色を強くしセックス・アピール度が加速していった為に、よりアダルト指向のアルバムに変わっています。
サウンド面もさることながら、録音スタイルもここから変わってきました。
まず、録音をスタジオから自宅の地下室に移し、誰にも束縛されずに製作しています。次にこのアルバムからバンド形態をとっている事です。
”Dirty Mind”はDr.フィンクと共作、”Partyup”にはリサがコーラスで参加していますが、それ以外は今まで通り全て自分でおこなってます。
共作と言えば、“When You Were Mine"と“Do It All Night"は幼馴染のアンドレ・シモーンと共作なのですがクレジットにはプリンスのみ、これが後の火種に・・・。
ブックレットの中に映ってる残りのツアーの為に招集されたので写真のみという形になったと考えられます。
このアルバムは上記の歌詞や容姿で一部批評家からはかなり酷評されていた事もありますが、客観的に考えれば、これまでの成功を払拭してまでも新しいサウンドに移行する姿勢。それをたった1年で実現したこのアルバムはやっぱり凄いです。
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