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Xpectation / エクスぺクテイション ('03)

アルバム情報

Released:03/1/1 (npgmc) / 2015/12/3 (TIDAL) | Label: NPG Records

Listen on Apple Music

Track List

  1. Xhalation (2:04)
  2. Xcogitate (3:34)
  3. Xemplify (5:53)
  4. Xpectation (4:01)
  5. Xotica (3:05)
  6. Xogenous (4:12)
  7. Xpand (6:11)
  8. Xosphere (3:34)
  9. Xpedition (8:24)

Personnel

Produce,Arranged,Composed

  • Prince

Musician

  • Prince (keyboards and guitar)
  • John Blackwell (drums) (2-9)
  • Rhonda Smith (bass) (2-9)
  • Candy Dulfer (sax) (2-9)
  • Vanessa Mae (violin) (1, 2-4, 6, 8, 9)

アルバム・レビュー

2003年1月1日(現地日)、npg music club会員限定としてOne Nite Alone...に続く特典アルバム。
このアルバムは'04年に”Musicology Download Store”でダウンロード販売がされたものの残念ながらC-NoteThe Chocolate InvasionThe Slaughterhouse等と同様にパッケージ化が実現しなかったアルバムで、2015年にTIDAL、その後SONYの再発プロジェクトでサブスクやデジタル版が販売されました。

覆面ユニット”Madhouse”を除けばプリンスにとって初のインストルメンタル・アルバムとなった本作のメンバーは、ジョン・ブラックウェルロンダ・スミスキャンディ・ダルファーというお馴染みのメンバーに加え、シンガポール出身のヴァイオリニスト、ヴァネッサ・メイが参加しています。
彼女は荒川静香選手が使った"Nessun dorma(誰も寝てはならぬ)"のヴァイオリン奏者として有名で、他ではジャネット・ジャクソンの「Velvet Rope」等にも参加しています。

リリースは'03年ですがベーシック・トラックの録音は'01年の秋頃、The Rainbow Childrenのレコーディングが'01年の始めだったので何度も繰り返されるセッションの中から生まれたんでしょうね。
ちなみにキャンディのサックスがベーシック・トラックが録音した後で追加録音されたと言われています。

インタビューで...

Yeah. I have dinner parties sometimes, and I wanted to have something I could play that kept things in a place I like.
I’m not trying to shock the world with every record.

「時々ディナー・パーティーをするんだけど、いい雰囲気を過ごせるための音楽が欲しかったんだよ。僕は、すべてのレコードで世界に衝撃を与えようとしている訳じゃないしね。

と答えた本作は、ヴァネッサの繊細なヴァイオリンとプリンスの浮遊感のあるシンセによる”Xhalation”からスタート。
同曲の延長上になる”Xcogitate””Xemplify”からテンポが上がりタイトル・トラックの”Xpectation”で前半の頂点を迎えます。
”Xotica”以降もヴァネッサ、プリンス、キャンディが交互にメインパートを演奏する”Xogenous”、ジャジーなラスト・ナンバーの”Xpedition”まで聴いていて心地良いジャジーなアルバムです。

覆面バンドとは言え実質プリンスとエリック・リーズによるプロジェクトだったマッドハウス、そして本作を挟んでN・E・W・Sに繋がるインストルメンタル・アルバムの系譜、このアルバムがフィジカル・リリースされて一般のリスナーが聴いていたらプリンスの印象はまたガラッと変わったかもしれないですね。

アルバムタイトル

当初はOne Nite Alone Live!に収録された”Xenophobia”というタイトルで制作されるハズでしたがアルバムの時点で漏れました。
ライブ・アレンジだから比較出来ないけど、他の曲に比べてアグレッシブだったから外されたんでしょうね。

ヴァネッサ・メイのインタビュー

2004年のRecord Collector (UK)のインタビューによれば、プリンスにペイズリー・パークでのレコーディングを招待された際はコンセプトも決まっていない状態で、ウェザー・リポートとハービー・ハンコックの「Head Hunters」を聴くよう勧められたそう。

また下のWeekend Timesのインタビューでは、楽譜を渡されずジャムろうと言われて人生で一番怖かったと語っています。

Prince called me once, and it was the most frightening moment of my life! He asked me to come and jam with him without faxing me the music scores first. i had never done that before, but i accepted the chal-lenge. it turned out to be a rather jazzy session and despite my initial concerns i enjoyed it greatly,”
「プリンスから電話がかかってきたことがあるの!彼は私に楽譜をファックスで送らずに一緒にジャムってくれないかと頼んだのよ。そんなことはしたことなかったんだけど私はその挑戦を引き受けたの。(レコーディングは)ジャジーなセッションになって、最初の心配をよそに、とても楽しめたわ」

Vanessa-Mae - Macau Daily Times
Vanessa-Mae - Macau Daily Times

paperzz.com

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