One Nite Alone… / ワン・ナイト・アローン... (’02)

アルバム情報

Released:2002/5/14 / 2015/12/3 (TIDAL) | Label: NPG Records

Track List

  1. One Nite Alone… (3:35)
  2. U’re Gonna C Me (5:16)
  3. Here On Earth (3:22)
  4. A Case Of U (3:39)
  5. Have A ♥ [a.k.a. Have A Heart] (2:03)
  6. Objects In The Mirror (3:26)
  7. Avalanche (4:24)
  8. Pearls B4 The Swine (3:00)
  9. Young And Beautiful (2:44)
  10. Arboretum (3:26)

Personnel

Produce,Arranged,Composed

  • Prince (クレジットはThe New Power Generation)

Recording Engineer

  • Femi Jiya
  • Joe Lepinski

Additional Musician

  • John Blackwell (drums) (3,4)
  • Divinity (ambient singing)
  • Majesty (ambient singing)

Cover

  • “A Case of You” by Joni Mitchell (’71) (4)

アルバム・レビュー

2001年から始まったプリンスの会員制オフィシャル・サイトNPG Music Club (以下npgmc)。
第1期の会員限定CDRave In2 The Joy Fantasticに続く第2弾としてリリースされたのが本作です。
正確には、’01年春頃から収録され、第1期の’01年9月に“Pearls B4 The Swine”を発表、以降不定期に発表され、第2期にCDとして配布されました。

本作は全編ピアノの弾き語りによるアルバムで、ジョン・ブラックウェルが“Here On Earth”“A Case Of U”の2曲のみドラムで参加、その他はプリンス一人によるものです。(DivinityとMajestyはプリンスが飼ってるハト🕊️)
これまでも”Little Red Corvette”を始めライブでも数多くピアノを演奏していただけにピアノ・アルバムの可能性はありましたが、利益を考える大手レーベルからはナカナカ出し辛いだけに会員制という限られた枠でのリリースでした。

幻想的なイントロの後、ファルセットと低音の語り口調とが交互に繰り返される魅惑なタイトル・トラック“One Nite Alone…”、後に「MPLSound」でセルフ・カヴァーされる艶やかなヴォーカルと美しい旋律の“U’re Gonna C Me”、曲というよりはピアノを弾きながら語ってる様な“Here On Earth”、そして前半の山場は何度もライブで演奏されたジョニ・ミッチェルの名曲“A Case Of U”のカヴァー。

中盤以降では“Have A Heart”から“Objects In The Mirror”そしてOne Nite Alone…Live!にも収録された“Avalanche”と続く3曲は組曲の様に自然と流れますが、“Avalanche””Lincoln was a racist(リンカーン大統領はレイシスト)”と思想の強い1曲となっています。

軽快なサウンドとは裏腹に9.11の一週間後npgmcで発表された直訳すると”豚に真珠”というマタイによる福音書第7章6節を引用したプリンスらしい思いを綴った“Pearls B4 The Swine”、アジアン・テイストのイントロが印象的な明るい“Young And Beautiful”の後はインスト・ナンバーの“Arboretum”でしっとりと幕を閉じます。
当時このアルバムが正式にリリースされていれば世間の印象もまた変わったかもしれないですね。

本作は会員限定のアルバムなのでフィジカル(CD)は一般流通しませんでした。
唯一“A Case Of U”だけは’07年リリースの「A Tribute To Joni Mitchell」に収録されています。

アルバムは’05年3月26日からNPG Music Clubで一度再発、その後’15年12月3日よりTIDALにて配信(日本では利用不可)でしたが、’18年にエステートより再発されました。