プリンスの財産のうち約半分の権利をプライマリー・ウェーブ社が取得

スター・トリビューン紙の情報よると、プリンスが残した財産に関する権利の約半分をニューヨークの音楽・エンターテインメント会社〈プライマリー・ウエーブ・ミュージック・パブリッシング（Primary Wave Music Publishing）〉が取得（買収）した事を報じました。

プリンスの6人の兄弟姉妹のうち、タイカ・ネルソンの持ち分の90％と、故アルフレッド・ジャクソンの相続分の100％、そしてオマール・ベイカーの100％購入しました。売却された理由は明らかにされていませんが、多額の相続税の支払いに困ってからと思われます。
ちなみに、残るシャロン、ノリーン、ジョン・ネルソンの３人は、今のところ保有している遺産の権利を手放す予定はないと話しています。

ウォール・ストリート・ジャーナル紙によれば、今回の買収でプライマリー・ウェーブ社は、エステートの42％の権益を保有した事になります。

管理と言えばコメリカ・バンク＆トラストが中心に行ってきましたが、昨年IRS（内国歳入庁）コメリカ社がが算出したプリンスの財産評価額は8230万ドルが低すぎると640万ドルのペナルティを課しました。（IRSはの算定は1億6320万ドル）
コメリカ社はIRSの算定は高過ぎると提訴。6月下旬にIRSとコメリカ社は税務裁判所に1770万ドルで和解した事を報告し一応の決着がつきました。

今回買収したプライマリー・ウェーブ社は、レイ・チャールズ、ニルヴァーナ、ホイットニー・ヒューストンからスティーヴィー・ニックスやスモーキー・ロビンソンといった現役で活躍しているアーティストなどの財産を管理している会社。
コメリカとプライマリー・ウェーブのバランスがどうなるか不明ですが、今後のリリースに大きく影響がある事は必至です。

キチンと管理運営してもらうのであれば正直どこでも良いんですが、プライマリー・ウェーブと言えば、ホイットニー・ヒューストンのホログラム・コンサートを企画した会社。反響がどうだったか判りませんがプリンスでやらないで欲しいです。

ホイットニーの映画も作るって言ってたけど、その後どうなったのかな...