映画『パープル・レイン』のロケ地の程近くにあるヘンダーソン市にプリンスの銅像が設置されました。
銅像が設置されたヘンダーソン市はあのシーンの撮影場所
銅像を設置するプロジェクトは以前お伝えしたとおり昨年から進行。
ヘンダーソン市という地名は劇中でも出てこないので聞き慣れない場所ですが、劇中アポロニアがキッドにデビューを後押ししてもらうようお願いすると、条件として“You have to purify yourself in Lake Minnetonka”とミネトンカ湖で身を清めなければならないと提案。真に受け飛び込んだアポロニアに対し、プリンスが”That ain’t Lake Minnetonka”と言うロケ地がある場所です。
アポロニアが飛び込んだのはペイズリー・パーク・スタジオから車で40分ほどの南西に進んだミネソタ川(川沿いの道路でアポロニアとタンデムで疾走するシーンも撮影)で、川を挟んで西側にヘンダーソン市があります。
クラウドファンディングで銅像制作
有名なシーンとは言え中心街から外れている場所、より多くのファンに聖地巡礼してもらう目的もあり昨年もイベントを開催。当時はシンボルマーク等が彫られた大理石の長椅子が設置されていましたが、今年は更に一歩進む形で銅像を制作する為〈Prince Legacy Henderson Project, Inc.〉というプロジェクトで資金を集めました。
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プリンスのデザインはMoses Suriel氏が手掛け、8月には3Dデザインが公開されました。
$100寄付者にはミニチュアを贈呈
クラウドファンディングで$100寄付した方にはイベント開催期間中に12インチ(約30センチ)のシリアル番号付きミニチュア銅像を贈呈。
イベント終了後も同額で購入出来る様です。(詳し事は検討中だそう)
2020年1月から制作開始
2020年に入ると銅像の制作を開始。facebookでは進捗状況を定期的に発信していました。
設置場所となるヘンダーソンのメイン・ストリート
銅像が設置されたのはヘンダーソンのメイン・ストリートにあるプリンスが描かれてるヘルスケア・アカデミーの隣です。
当初は6月7日に開催予定でしたが、8日、11日と延期され、ヘンダーソンの市長から伝えられた最新情報ではアメリカの独立記念日となる7月4日までに設置される予定で、5年間は置かれるそうです。(その後延長の可能性もあるかも?)
延期の理由は書かれていませんが、コロナウィルスやミネアポリスに端を発したBLM運動の影響かと思われます。
6月27日に無事設置
6月27日(日本では6月28日)に無事設置された事がfacebookに掲載されていましたが、式典の様子等の写真が無いのでそのままなのか別日に予定されているかは不明です。
表情を修正
最初の像はチョット怖かったので評判が良くなかったらしく、7月に柔和な顔立ちに変更されました。(隣に立っているのはミネソタ州知事のティム・ワルツ(Tim Walz)氏)
ファンの気持ちとしては...
折角『Purple Rain』の聖地巡礼として推すなら劇中の衣装や髪型が良かったなぁとか、プリンスは自分達の心の中にいるので銅像は...なんてちょっとだけ思いますが、ヘンダーソンに住んでる人達や観光客がプリンス像を見ながら思いにふける場所が一つ増えたのは良いことじゃないでしょうか。
出来ることなら長く設置し、いつまでも忘れられない場所にしてもらいたいです。
コロンブス像の代わりにプリンス像を設置する請願書キャンペーン
プリンス像と言えば、5月25日ミネアポリスで起きたジョージ・フロイドさんの死亡事件をキッカケに警官の暴力行為や人種差別への抗議運動が世界的に広がりました。
6月10日にはミネソタ州都セントポールの州議会議事堂にあるコロンブス像が抗議活動家達の手により引き倒されましたが、これも米国各地で広がっています。
https://www.cnn.co.jp/usa/35155134.html
ミネソタ州では2年程前からプリンスの像が相応しいと嘆願書のキャンペーンを行っていましたが、ここにきて再燃しています。(嘆願はアメリカ在住者のみ)
フィラデルフィアにあるロッキーや香港のブルース・リーの様に地元の誇りとして建てる事は素敵ですが、前述のヘンダーソンとは意味が変わるので複雑です。