ジェシー・ジョンソン / ヴァリアブル・ペネトレーション
Released:2009/10/26 | Label: Elite Artist Service
Track List
Disc 1
- V.P. Introduction (0:22)
- Verbal Penetration (4:35)
- Propaganda (5:22)
- U & I R We R Us (4:20)
- 100 Watts of Funky (4:59)
- Merciful (4:43)
- Don't Throw Yourself Away (4:50)
- Slo Burnin (4:02)
- Sheila Rae (4:24)
- Love Letters (4:42)
- Dream Interlude (0:21)
- Slave 2 Freedom (4:00)
- We Ain't Going Nowhere Interlude (0:31)
- We R So Strong (4:18)
- Beautiful Sadic (4:35)
- Prologue (0:46)
Disc 2
- Intro (0:11)
- Get Next To You (3:52)
- Ali Vs Frazier (3:36)
- Redemption For the Soul, Enlightenment For the Earhole (8:50)
- Please Let Me Go (4:08)
- Meditation 01: Astrology (3:52)
- You Have a Friend (3:40)
- Reflections (6:38)
- Meditation 02: Self-Love (3:46)
- Letters From a Soldier [Reprise] (4:36)
- In the Key of Nudity (3:55)
- V.P. Credits (3:00)
- Peace Be With You [Reprise] (3:50)
Personnel
Produce, Arranged, Written
- Jesse Johnson
Composed
- Steven Ivory (D2-4)
- Khalip-Abdi Bey (D2-6)
- Bobby & Iz Avila (D2-8)
- Khalip-Abdi Bey, Yausmenda Ali-Bey (D2-9)
Musician
- Jezabella Kipp-Messmer (french voice) (D1-1, D2-1)
- Te Cheetah Lopez (latin voice) (D1-1)
- Sue Ann Carwell (Backing Vocals) (D1-2-14,D2-2, 5, 7, 10)
- Kim Riley (Backing Vocals) (D1-2, 5, 7, 8, 9, 14, 15, D2-9, 10)
- David Cochrane (Horns) (D1-3, 5) (Keybords) (D1-4, 6-8, 10, 14, D2-7, 9 10) (Sax) (D1-9)
- Eddie Minnefield (Horns) (D1-5)
- Glenn Jeffery (Guitar) (D1-9. D2-10)
- Steven Ivory (Narrator) (D1-12)
- Mama Lisa (australian voice) (D2-1)
- Del Atkins (Bass) (D2-2)
- Frankie Ross (Narrator) (D2-6)
- Michelle Joyner (Narrator) (D2-8)
- Bobby & Iz Avila (Performer) (D2-8)
- Angela Scott (Narrator) (D2-9)
- Brent Hoffort (Guitar) (D2-10)
- Nicole Rivera Hines (Narrator) (D2-12)
アルバム・レビュー
チャカ・カーンが2007年にリリースしたアルバム『Funk This』で、プロデュースを務めたジャム&ルイスの呼びかけに応じ、ギタリストとして久しぶりにファンクの表舞台に顔を出したほかは、目立つ活動が少なかったジェシー・ジョンソン。
そんな彼が、前作『Bare My Naked Soul』から13年ぶりとなる新作、しかも2枚組という大作をリリースしてくれました。
ジェシー以外での注目点は、楽曲制作にジャム&ルイスの愛弟子であるアヴィラ・ブラザーズが参加していること。さらにゲストには、彼女のアルバム『Blues In My Sunshine』でジェシーが共作・プロデュースしたことへのお返しとして、スー・アン・カーウェルが艶やかな歌声を添えています。
前作はブルースに深く傾倒したサウンドでしたが、今回は2枚組というボリュームを活かし、非常に多彩なアプローチを見せてくれます。 短いイントロに続き、唸るギターと重厚なコーラスをバックにシャウト気味に歌い上げるタイトル・トラック「Verbal Penetration」を聴いた瞬間、“おかえりなさい!”と思わず快哉を叫びたくなります。
スー・アンとの相性が抜群なブルース・ファンク「Propaganda」、カーティス・メイフィールドを彷彿とさせる官能的なファルセットにゾクゾクさせられる「U & I R We R Us」、ミネアポリス・ファンクを現代風に昇華した「100 Watts Of Funky?」、ジェシーの十八番であるギタープレイを思う存分堪能できる「Merciful」、ワウの効いたギターとエフェクトをかけたヴォーカルがサイケデリックな装いの「Slo Burnin」、そして70年代ソウルの薫りが漂う「Sheila Rae」……。ラストの「Prologue」に至るまで、一切の捨て曲がない見事な完成度を誇っています。
一方のディスク2は、いわば“ポエトリー・ディスク”と呼ぶべき仕上がりです。
「Letter From A Soldier」のような歌モノも収録されていますが、基本的にはインスト・ナンバーが中心。例えば「Ali Vs Frazier」では、モハメド・アリ対ジョー・フレジャーの死闘とミネアポリス・サウンドの歴史を交互に語り重ねていたり、「Reflections」ではインタビュアーからの質問に応じる形をとっていたりと、非常に趣深い構成になっています。こちらもなかなか聴き応えがあって良いです。
本作がリリースされた2009年、プリンスは『Lotusflow3r』と『MPLSOUND』を(ブリア・ヴァレンテの作品を含む3枚組として)発表しました。 ジェシーはプリンスの2歳年下にあたるため、当時49歳。アラフィフを迎えた二人が、それぞれ異なる形で円熟味を昇華させた素晴らしいアルバムを同時期に届けてくれたことに、ファンとしてこれ以上ない幸せを感じています。
