2025年8月に取り上げた、プリンス主演映画『パープル・レイン』のヒロイン、アポロニア(パトリシア・コテロ)とプリンス・エステート(Paisley Park Enterprises)との間で争われていた商標権を巡る裁判が和解に至ったことを複数のメディアが報じました。
コテロ対ペイズリー・パーク・エンタープライズLLC(カリフォルニア中央地区連邦地方裁判所、事件番号2:25-cv-07769)
紛争の背景と経緯
この問題は、アポロニア本人が長年使用してきた「Apollonia」および「Apollonia 6」という名称の商標権に対し、エステート側がその権利を無効化しようと試みたことから始まりました。
アポロニア側は「40年間にわたりこの名前で活動しており、生前プリンス本人からも支持を得ていた」と主張。
一方のエステート側は、ワーナー・ブラザースから引き継いだ権利を盾に強硬な姿勢を見せ、泥沼の法廷闘争へと発展していました。
-

参考映画『パープル・レイン』の主演女優アポロニアが、商標権を巡り遺族を提訴
続きを見る
和解の内容
2026年4月、米国の複数のメディアが報じたところによると、双方は全ての訴訟を取り下げることで合意に達しました。
現地時間4月8日(水曜日)、アポロニアはロサンゼルス連邦地裁に対し、訴訟を取り下げる旨を報告。翌9日には、彼女の弁護士であるダニエル・シスロ氏が紛争の解決を正式に認め、「クライアント(コテロ氏)はこの結果に非常に満足しており、共にプリンスのレガシーを称え続ける準備ができている」と極めて前向きな声明を発表しました。
和解の具体的な条件(金銭や権利の所在など)については現在のところ機密事項とされています。ロイター通信の取材に対し、プリンス・エステート側の広報担当者および弁護士は、現時点でコメントや詳細情報の提供に応じていませんが、泥沼化していた法廷闘争が終結したことは間違いありません。
ファミリーとしての再出発
モーリス・デイ(ザ・タイム)との名称問題に続き、また一つプリンス・ファミリーとエステートの間の「棘」が抜けたことになります。
問題になった際、アポロニアは「エステートのやり方はプリンスの意向に反している」と訴えていましたが、今回の和解により名実ともに「アポロニア」として、今後もポッドキャストやイベント等を通じて活動する事が可能となりました。
モーリスの名称問題
2022年3月、モーリスがSNSで「エステートから『Morris Day and The Time』の名前を今後一切使うなと言われた」と投稿し大きな騒動になりました。
その後、双方は法廷闘争を回避し話し合いによる解決を選択しました。具体的な条件は非公表ですが、「モーリスがエステートから名称の使用ライセンスを受ける」という形、あるいはそれに類する合意に至ったと見られています。
できる事なら今後こういったファミリー同士の揉め事が減ることを願うばかりです。
-
Prince's Estate Settles With Apollonia in Trademark War
www.rollingstone.com
