プリンスのサンプリングや羽生結弦選手の使用曲について個人的妄想

ここ数日SNSでプリンスの楽曲のサンプリングやカヴァーに厳しい話とか羽生選手が2016年のショート・プログラムで使用した”Let’s Go Crazy”が9月発売のDVDに収録されないって事で話が出てたんで、私なりの妄想を書いておきます😃
(Twitterで書こうと思ったけど字足らずになるの間違いないんでw)

サンプリングについて

まずはサンプリングのお話。
先日、下の記事を読みました。

この記事の中に…

また、サンプリングの許可を絶対に出さないアーティストもいる。プリンス、アニータ・ベイカー、ロッド・テンパートンからは絶対に許可が降りないらしく、ケンドリック・ラマーは「To Pimp a Butterfly」の製作時に、プリンスに直接会いに行き、お願いをしたが駄目だったと明かしている。スティービー・ワンダーは、以前は許可を出していたが、今はNGだということも明かした。

プリンスがカヴァーやサンプリングに対して厳しい姿勢を取ってるのは知られてるけど、ケンドリック・ラマーに関してはニュース記事の字数の関係なのかちょっとニュアンスが違う感じになってるかと思います。

ケンドリック・ラマー本人が’16年2月に語ったTo Pimp a Butterfly収録の”Complexion (A Zulu Love)”に共演して欲しかった事を話しています。

ケンドリック・ラマーの発言

That’s true. Prince heard the record, loved the record and the concept of the record got us to talking. We got to a point where we were just talking in the studio and the more time that passed we realized we weren’t recording anything. We just ran out of time, it’s as simple as that.

要約すると、楽曲を聴いてもらうとプリンスは気に入りコンセプトとかについて話したんだ、スタジオで色々話したら時間がどんどん過ぎて、気づいたらレコーディング出来なかった。時間切れになったんだよ。

この言葉が正しければ、お願いしたけどプリンスから拒否されたんじゃなくて、単純に話しが楽しすぎてタイムアップしただけだと思います。

このレコーディングの話がいつかはハッキリしませんが、レコーディング時期が2014年なので、2014年9月30日(現地時間)にペイズリー・パークで行われた「Prince & 3RDEYEGIRL : PLECTRUMELECTRUMARTOFFICIALAGE Album Release Party」の話だと思います。(ケンドリックがペイズリー・パークに来たのはこれが初めて)

↓当時書いたブログ

もっとも、プリンスの事ですから話を伸ばしてやんわり拒否したのかもしれませんけどね😓
個人的にはアフリカン・アメリカンとしてルーツに目を向けた”Complexion (A Zulu Love)”を聴いて自分の楽曲をサンプリングする必要が無かったと判断したんじゃないかと妄想しました。
(どのタイミングで聴いたか判らないけどリリースにはバスタ・ライムスの”Woo-Hah!! Got You All in Check”がサンプリングされてます。)

羽生結弦選手のDVDの話

プリンス・ファンとっても印象的だったのが’16年のシーズンで羽生結弦選手がショート・プログラムでプリンスの“Let’s Go Crazy”を選んだ事。

このサイトとNPG Music Siteでも何度か取り上げさせてもらいました。

あの年”Let’s Go Crazy”を選んでくれた事そして単に楽曲使って滑るという事ではなくプリンスの事を消化吸収して演技をしてくれた事はファンとしてとても嬉しかったです。

9月25日に羽生結弦 「進化の時」という演技集が出るなら“Let’s Go Crazy”も入れて欲しかったですけどね。

これまでもアメリカのジェイソン・ブラウンやフランスのマエ=ベレニス・メイテが2013年のSPで“Question Of U”を使用、’16年は平井絵己&マリオン・デ・ラ・アソンション、そしてカナダのペア、テッサ・ヴァーチュ&スコット・モイアがメドレーを滑る等、使用に関しては緩いけど、プリンスの権利を管理するエステートとしては”商品として発売するなら話は別”って事なんでしょうね。

ちなみに’12年~’13年に滑っていたゲイリー・ムーアの名曲“パリの散歩道”も除外、こちらも権利関係で収録出来なかったのかな…(あれもセクシーで素晴らしい演目だったんですけどねぇ)
”パリの散歩道”は前回の羽生結弦「覚醒の時」に収録されていたそうです。勉強不足でした😓羽生さんファンから教えていただきました!感謝です!

権利に厳しいプリンスだけど・・・

冒頭にも書いたけどプリンス自身権利に対して厳しい面はありましたが、サイトでも消化してる通り、かなりの数のサンプリングやカヴァーが存在します。

サンプリングは数小節だったりするから無許可でも通るのか、もしくは確認したらダメって言われるからこっそりやったりってパターンもあるのかもですね。
大御所でもダメって言うので線引はプリンスの気持ちとタイミングかもしれないです。

でもカヴァーは流石にそうはいかず、過去に拒否されたアーティストもいます。
しかし、これもプリンスの耳に届く前に却下されるケースがあります。
以前書いたモーガン・ジェームスキャンディス・スプリングスがまさにそれです。

モーガン・ジェームスの場合

モーガンはプリンスをリスペクトし、デビュー前の’11年頃から“Call My Name”をカヴァー、’14年8月のスタジオ・デビュー・アルバムHUNTER(アルバム・デビューは’12年のニーナ・シモンのライブ盤)先駆けて同曲のMVを公開。これに3rdeyegirlも反応しツイッターでリンクを投稿しました。(そのツイートは現在削除)

3rdeyegirlがツィートしたからてっきりアルバムに収録されるかと思いきや、プリンスからOKが貰えなかったのか1度削除され、アルバム・リリース時も収録リストから除外されてしまいました。

ところが同年11月に”Call My Name”が収録された再発盤がリリース。
この件については’14年11月にYouKnow IGotSoulのインタビュー動画で詳しく話しています。

5:24からプリンスの”Call My Name”の話で、上記インタビューの引用は↓

YouKnowIGotSoul: “Call My Name” is the current single, and a Prince cover. What drew you to want to cover that song?

Morgan James: I’m a huge Prince fan and I had been singing “Call My Name” for several years. I sang it in the first show I ever did. It’s been in my body a long time. I arranged it and I just love it. I love it from a woman’s perspective; I think it’s very intimate and tender. His lyrics are very romantic and appeal to me. I played it for LA Reid and he loved it and he knew that it probably was not going to be approved because Prince doesn’t approve a lot of songs; he doesn’t like people covering his songs. His lawyer said no and we initially released “Hunter” without “Call My Name” on it. Finally LA Reid basically called Prince and asked him to listen to it and he did and he got right back to him and said he loved it; so we had clearance. We took it to radio immediately, we pulled the other version of “Hunter” so we could add “Call My Name” and that’s why “Hunter” is coming out in a month. Everything kinda changed with “Call My Name” because we took it to WBLS, they started playing it, and “Heart & Soul” started playing it and it’s had a life of its own. I feel really, really blessed that Prince gave me his blessing.

ざっくり要約すると…

私はプリンスの大ファンで”Call My Name”を歌っていました。(初めてのショーでも歌ったそう)
“Call My Name”は女性目線からも大好きで優しい曲でとてもロマンチックな歌詞です。
(レーベルの社長)LAリードにも聞かせ、気に入っていたからアルバムに収録するつもりだったけど、LAリードからは”プリンスは自分の曲がカバーされるのが好きじゃなくて、許可が下りないだろう”と言われ、プリンスの弁護士からも”ノー”と言われたので除外してリリースしたそうです。

その後、LAリードがプリンスに”まず聴いてくれ”と連絡するとプリンスから”気に入った”と返事が来て新装盤が出る1ヶ月前に制作をストップし“Call My Name”を追加したそう(しかも1曲目に!)

“Call My Name”ですべてが変わった、プリンスが祝福を与えてくれたことを本当に光栄に思ってる。

周りが神経質になった為に起こった出来事

想像すると、モーガンのカヴァーを3rdeyegirlが見つけた所までは彼女達の好意だったと思うのですが、スタッフがマズいと思って削除要求、アルバム収録なんてもってのほかとプリンスに話を通す前にNGを出したんだと思います。
LAリードはプリンスのカヴァー懸念した事は間違ってなかった、結果動いてくれたから収録出来たけど、出来れば最初のリリースの時に動いて欲しかったなぁ…
まぁ当時AOAの関連もあったから動くに動けなかったんでしょうけどね。

今では彼女を代表する1曲に

’17年のOurvinyl Sessions – EPでも素晴らしい歌声を披露し彼女を代表する1曲となりました。

 

キャンディス・スプリングスの場合

キャンディス・スプリングスも同じパターンで、’14年7月にプリンスの“The Beautiful Ones”カヴァーをYoutubeにアップするも速攻で削除されてしまいます。

ところがプリンスがこのカヴァーをプリンスが聴いて気に入ると、ペイズリー・パークのイベントには参加するし、プリンスからジャケットを貰う程の仲に発展します。

 

ここからは妄想ですが…

プリンスは演技者に対してとても敬意を払う人だったので、もしプリンスがいて(いたら”Let’s Go Crazy”は滑らなかったというタラレバは無しで!)演技を観てたら弁護士がNG出してもプリンスがOK出した可能性はあったと思います。

じゃなきゃ’13年のジェイソン・ブラウン選手が着用したシンボルマークの衣装なんて絶対NGでしたよ!

今後、最終決定権のプリンスがいてくれないんで厳しい状況は続くかもだけど、エステートも”プリンスがいたら・・・”ともう少し想像してをチャンスを作って欲しいです。

2019-08-13BlogCovers, Follower, NEWS(Related), コラム