パティ・ラベル / バーニン
Released:1991/10/1 | Label: MCA Records
Track List
- Feels Like Another One (5:08)
- Somebody Loves You Baby (You Know Who It Is) (4:53)
- When You Love Somebody (I'm Saving My Love For You) (4:22)
- I Don't Do Duets (5:53)
- Temptation (4:03)
- When You've Been Blessed (Feels Like Heaven) (4:55)
- Burnin' (The Fire Is Still) Burnin' For You (5:29)
- I Hear Your Voice (4:22) P
- We're Not Makin' Love Anymore (4:43)
- Release Yourself (4:54)
- Love Never Dies (5:32)
- Crazy Love (4:56)
Personnel
Produce
- Michael Stokes (1)
- Bunny Sigler (2, 7)
- James R. "Budd" Ellison (3, 6)
- Michael J. Powell (4, 11)
- Frankie Blue (5)
- Prince (as Paisley Park) (8)
- Diane Warren (9)
- Clarence McDonald, Sami McKinney (10)
Written
- Patti LaBelle, James R. "Budd" Ellison, Michael Stokes, Sharon Barnes (1)
- Big Daddy Kane (rap written) (1)
- Walter "Bunny" Sigler, Eugene "Lambchops" Curry (2)
- Graham Lyle, Jonathan Butler (3)
- Alan Bergman, Marilyn Bergman, Marvin Hamlisch (4)
- Martika, Frankie Blue, Les Pierce (5)
- Patti La Belle, Walter "Bunny" Sigler, James R. "Budd" Ellison, Julie Gold, Nathanial "Crocket" Wilkie, Nona Hendryx (6)
- Walter "Bunny" Sigler, Eugene "Lambchops" Curry (7)
- Prince, Rosie Gaines and Francis Jules (8)
- Michael Bolton, Diane Warren (9)
- Nona Hendryx, Warren McRae (10)
- Patti LaBelle, Clarence McDonald, Michael Thomas, Sami McKinney (11)
- Allan Rich, David Lasley, Marsha Malamet, Robin Lerner (12)
Musician
- Prince (all instruments) (8)
- Rosie Gaines (background vocals) (8)
- Gladys Knight (vocal) (4)
- Michael Bolton (vocal) (9)
- Sarah Dash and Nona Hendryx from Labelle (vocal) (9)
アルバム・レビュー
アルバム制作の経緯とプロデューサー陣
クリスマス・アルバムを挟み、前作『Be Yourself』に続いて1991年10月にリリースされたパティ・ラベルのスタジオ・アルバムです。
本作はなんと言っても、豪華なゲスト陣との共演が大きな話題を呼びました。ビッグ・ダディ・ケイン、グラディス・ナイト、マイケル・ボルトンといった多彩な顔ぶれに加え、ノーナ・ヘンドリックスとサラ・ダッシュが参加し、伝説のグループ「ラベル」の復活劇まで楽しめるという非常に贅沢な内容になっています。
プロデューサー陣も強力で、前作に引き続きジェームス・R・バッド・エリソンが参加しているほか、ダイアン・ウォーレンやマイケル・ストークス、そして我らがプリンスも再びプロデューサーとして名を連ね、彼女の魅力を多角的に引き出しています。
楽曲について
パティといえば、すべてを圧倒するようなパワフルで熱いボーカルが持ち味ですが、本作では少し肩の力を抜いた、クールで落ち着いたアプローチも印象的です。才能豊かなゲストたちが参加したことで、彼女自身もリラックスして楽曲と向き合えたのかもしれません。
とはいえ、ソウルの女王としての熱量や表現力は健在です。例えばグラディス・ナイトとのデュエット曲「I Don't Do Duets」では、ベテラン二人の深くソウルフルな歌声が見事に絡み合い、間違いなくR&Bの傑作と呼べる熱い仕上がりになっています。シングル・カットされた「Feels Like Another One」や「Somebody Loves You Baby (You Know Who It Is)」といった楽曲がしっかりアルバムの軸を作りつつ、プリンスとも縁の深いマルティカがペンをとったダンサブルな「Temptation」のような楽曲も、アルバムの中で良いアクセントとして機能しています。
結果としてこのアルバムは高い評価を受け、全米で50万枚以上を売り上げてゴールドディスクを獲得しました。さらに1992年のグラミー賞では「最優秀R&B女性パフォーマンス賞」を受賞。リサ・フィッシャーの「How Can I Ease the Pain」と同時受賞という珍しい結果になったことでも知られる、90年代R&Bを代表する充実の1枚です。
プリンス関与曲のエピソード
ロージー・ゲインズの幻のアルバムからの提供曲
本作の8曲目(アナログ盤では7曲目)に収録された「I Hear Your Voice」は、プリンス、ロージー・ゲインズ、そして彼女の夫であるフランシス・ジュールスの3人による共作曲です。プロデュースは「ペイズリー・パーク」の変名クレジットとなっており、プリンスがすべての楽器を演奏しています。実はこの曲、元々はロージーがリリースする予定だった幻のアルバム『Concrete Jungle』(後の『Closer Than Close』)のために作られた曲でした。結果的にパティの手に渡ることになりましたが、アルバムのサウンドにしっくりと馴染んでいます。
ペイズリー・パーク・スタジオでの録音
この曲のベーシックなトラックは、1991年4月24日にミネソタ州のペイズリー・パーク・スタジオで録音されました。興味深いことに、同じ日にはメイヴィス・ステイプルズの「The Voice」もレコーディングされています。その後、1991年5月から9月の間にパティのリード・ボーカルが重ねられて曲が完成しました。
お蔵入りになったプリンス自身のバージョン
プリンス自身がリード・ボーカルをとったバージョンの「I Hear Your Voice」も、ペイズリー・パークの金庫室(Vault)に眠っています。この音源は、リリースが計画されていた未発表アルバム『Diamonds & Love』や、『Diamonds And Pearls』のスーパー・デラックス・エディションへの収録が検討されていましたが、残念ながら最終的にリストから外されてしまいました。
