ブリア・ヴァレンティ / エリクサー
Released:2009/3/24 (lotusflow3r.com download) 3/29 (Releace) | Label: NPG Records
Track List
- Here Come (4:28) P
- All This Love (4:39) P
- Home (4:26) P
- Something U Already Know (5:44) P
- Everytime (3:50) P
- 2nite (5:02) P
- Another Boy (3:56) P
- Kept Woman (4:15) P
- Immersion (4:02) P
- Elixer (4:00) P
Personnel
Produce, Arranged
- Bria Vlente & Prince
Additional Production
- Morris Hayes [aka Mr.Hays]
String Arrangements
- Claire Fisher (5, 10)
Assisted
- Kevin "KD" Davis & Ian Boxhill
Musician
- Bria Valente (lead vocals)
- Prince (all instruments) (co-lead vocals) (10)
- C.C. Dunham [Cora Coleman-Dunham] (drums) (2, 4, 8)
- Joshua Dunham (bass) (2, 4, 8)
アルバム・レビュー
本作は3枚組としてリリースされた「LOTUSFLOW3R」に内包する形でリリースされたアルバムです。(なので単品売りはありません)
抱き合わせ商法と言えば「New Power Soul」にチャカ・カーンとラリー・グラハムを3枚組にした"NEW Power Pack"がありましたが、今回の場合、新人という事もあって”売れなかったら・・・"という危惧もあってソロ・アルバムとしてではなく抱き合わせ販売という形にしたんでしょうね。
とにかくプリンスは彼女の声が好きで、以前インタビューで・・・
"Remember those old Barry White records?
A whole lot of people are gonna get pregnant off of this! I gotta call her."
とバリー・ホワイトを引き合いに出し、彼女の声を聴けば幸せな事が起きると話してました。プリンスの声フェチと言えばイングリッド・シャベイスを思い出しますね。
アルバムですが、プロデュースはプリンスとブリアの共作、若い頃から知ってるモーリス・ヘイズがサポート、それ以外ではクリア・フィッシャーがストリング・アレンジ、コーラ・コールマンとジョシュアのダンハム夫婦と少数精鋭で制作しています。
ヴォーカルは大人っぽくも可愛い声で、スモーキーさの中にプリンスのギターが印象的な"Here Eye Come"を筆頭に、ジャジーな"All This Love"、クレア・フィッシャーらしい絶妙なストリング・アレンジとゆったりとしたリズムが心地よい"Everytime"と、以前インタビューで”We got sick of waiting for Sade to make a new album(シャーデーのアルバムが待ちきれなくて自分で作った)”と言ってた通り、シャーデーを意識した音作りになっています。
中盤以降では、ジャネット辺りが歌いそうなダンス・ナンバーの"2nite"、iTuneで先行販売されたシングル曲で最も耳なじみのある"Another Boy"、本来はテイマーの「Milk & Honey」に収録されるハズだったテイマー&プリンス共作になる"Kept Woman"、そしてラストはプリンスとのデュエット・ナンバーでタイトル・トラックの"Elixer"で幕を閉じます。
ヴォーカリストとしては特にプリンス・ファミリーのアルバムとしては少々インパクトに欠ける所もありますが、全体を通せば最近のプリンスが好んでいるジャジーな音作りになっていて飽きの来ない作りになっています。