9月25日にリリースされる『サイン・オブ・ザ・タイムズ スーパー・デラックス・エディション』。未発表トラックが63曲も収録されていている事で洋楽ファンに間でも話題になっています。
これまで発表前発売に先立ち5曲が公開されましたが、一週間前となる本日"I Need A Man"が公開されました。
I Need A Man
https://music.youtube.com/watch?v=ZdOKwumZJsk&feature=share
ヴァニティ6の前身バンド→ボニー・レイットに提供する予定だった幻の1曲
最初にレコーディングされたのは1981年で、ヴァニティ6の前身ガールズ・グループ、”ザ・フーカーズ〈The Hookers〉”に提供する予定でレコーディングするもののバンド再編によりお蔵入りとなりました。
次に蔵から出されたのは1987年で今回リリースされたバージョン。ホーンにはエリック・リーズが参加しています。
この曲は同年プリンスと同じワーナー所属で敬愛するボニー・レイットの為に提供する予定でした。
当時ボニーとワーナーは’86年にリリースした「Nine Lives」の(あくまで商業的)不調と制作に対する相違により終焉を迎えそうになっていました。
そこに手を差し伸べたのがプリンスで、自身のペイズリー・パーク・レコードに迎えアルバムを制作する予定だったと思われます。
どこまで具体的に進んでいたかは不明ですが、ボニーはチャナッセンの北西に位置するガルピン・ブールバード・スタジオ(Galpin Blvd Home Studio)でレコーディングを行いました。
この曲以外にも、"Jealous Girl"、"Promise 2 Be True"、"There’s Something I Like About Being Your Fool"等がレコーディングされ順調かと思いきや、スキー事故に遭い2ヶ月入院する事になりました。
この事故で人生観が変わった彼女はアルバムの制作を止め、アルコール依存症を克服する為にミーティングに参加するなど自身の生活改善に務めました。
結果的にペイズリー・パークからアルバムをリリースする計画は立ち消え。その後ドン・ウォズと出会いをきっかけに'89年にキャピトルに移籍してリリースした「Nick of Time」がグラミー賞の最優秀アルバム他3冠を獲得し復活を果たしました。
プリンスにしてみれば白馬の騎士になれませんでしたが、’96年の「Emancipation」では” Can’t Make U Love Me”('91年「Luck Of The Draw」収録)をカヴァーし、ボニーへの友情を表現しました。(こういう所がカッコいいんですよ!)
叶う事なら、いつか「Nick of Time」のデラックス盤のボーナス・トラックか未発表曲集で未発表となったボニー盤をリリースして欲しいんです。
これまで公開された音源
- ”Witness 4 The Prosecution (Virsion 1)”
- ”I Could Never Take The Place Of Your Man (1979 Version) “
- “Cosmic Day”、”Witness 4 The Prosecution (Version 2)“
- ”Forever In My Life (Early Vocal Run-Through)”
その他の未発表曲などについて
ざっくりですが未発表曲やシングルの全曲紹介をしています。
https://npg-net.com/2020-05-10/
Sign O' The Times Super Deluxe
「サイン・オブ・ザ・タイムズ:スーパー・デラックス・エディション」は9月25日リリース。
その他グッズも色々リリースされます。詳しくは↓