シーラ・Eがポインター・シスターズのカヴァーで有名な"Yes We Can Can"を新たなアレンジを施しリリースしました。
Yes We Can Can - Redux
レビュー
アラン・トゥーサンが作詞作曲した楽曲で、オリジナルはリー・ドーシー(Lee Dorsey)の「Yes We Can」('70)に収録。’73年、ポインター・シスターズ(The Pointer Sisters)のデビュー・アルバム「The Pointer Sisters」から"Yes We Can Can"がファースト・シングルとしてリリース、ビルボード・チャートで11位のヒットし華々しいスタートを切った代表曲で、プリンスもライブでシェルヴィー・Jやリヴ・ウォーフィールド達に歌わせてたお気に入りの1曲です。
”私達ならできる”という力強いメッセージ・ソングは、シーラ・Eが'17年にリリースそた「Iconic: Message 4 America」に収録されました。
同曲には、スライ&ザ・ファミリー・ストーンやパーラメント等のアルバムに参加、シーラとは虐待されて捨てられた子供達を支援する非営利団体Elevate Oaklandの事業パートナーのリン・メイブリー(Lynn Mabry)。そしてホイットニー・ヒューストンやアリ・シャヒードの作品に参加し脚光を浴びソロ・デビュー、シーラとは'11年のツアーに参加するなど数多くのアーティストに愛されるサイ・スミス(Sy Smith)がバック・ヴォーカリストで参加。
間奏では、カリフォルニア大学サンタクルーズ校の名誉教授で活動家のアンジェラ・デイヴィス (Angela Davis)によるメッセージがインクルードされています。
今回の新たにリリースされたのは、現在世界中で起こってるBLM運動と6月8日にこの世を去ったボニー・ポインターを偲ぶ形でリリースされたと思われます。
アルバムではオリジナルを踏襲したグルーヴ感のあるアレンジでしたが、今回はサウンドを削ぎ落とし、よりメッセージを際立つ様に施し、MVも制作されアンジェラのメッセージもより明確に伝わる様になったと思います。
アラン・トゥーサン・バージョン
’05年8月にアメリカを襲った台風〈ハリケーン・カトリーナ〉に対するベネフィット・アルバム「Our New Orleans: A Benefit Album for the Gulf Coast」ではニューオリンズ出身のアラン・トゥーサン自身のバージョンがリリースされました。
プリンスも救済の為に「S.S.T.」をリリースし話題になりました。