ロックの殿堂のYouTubeチャンネルに2004年に殿堂入りしたプリンスの動画がアップ
The Rock And Roll Hall Of Fame(ロックの殿堂)のYouTubeチャンネルに歴代受賞者の映像がアーカイブ化されていますが、プリンスが受賞した第19回(2004年3月15日)の映像もアップされました。(2017年4月にダイジェスト版はアップされていました)
19th Rock and Roll Hall Of Fame
公式のプレイリストだとパフォーマンスが順不同だったので、当時と同じ”Let’s Go Crazy”、”Sign 'O’ the Times”、"Kiss"、プレゼンターで登壇したアリシア・キーズとアウトキャスト、受賞コメントの順序で連続再生出来るようにしました。
パフォーマンスのメンバーも当時最強の布陣で終始格好いいです!
- Prince (vocal, guitar)
- Rhonda Smith (bass)
- John Blackwell (drums)
- Renato Neto (keyboards)
- Chance Howard (keyboards)
- Mike Scott (guitar)
- Greg Boyer (trombone)
- Maceo Parker (saxophone)
- Candy Dulfer (saxophone)
- Mike Phillips (saxophone)
パフォーマンスはとにかく圧巻なのですが、先日アリシア・キーズの回顧録の時に紹介しましたが、彼女がプリンスを紹介したスピーチはとても素晴らしいものでした。
冒頭部だけ引用すると…
Let me just begin.
there are many kings. King Henry VIII, King Solomon, King Tut, King James, King Kong, The Three Kings; but there is only one Prince.
初めましょうか。
多くの王様がいます。ヘンリー8世、ソロモン王、ツートゥット王、ジェームズ王、キングコング、三人の王、でも、王子は一人だけ。Only one man who has defied restriction, who’s defied the obvious and all the rules to the game, mysterious figure.
ただ一人、制限に逆らった男がいます。明白なことやゲームのすべてのルールに逆らった男、謎の人物。
プリンスがいかに音楽業界(そしてアーティスト)に影響を与えたかを丁寧に紹介、この冒頭部だけで泣いてしまいます。(アウトキャストが可愛そうになってきます)
彼女の公式サイトには当時の全文が掲載されていますの是非ご覧ください。
プリンスのスピーチも感動的でした。
海外のサイトも端折った記事が多かったので〈16 Years Ago: Prince is Enshrined in the Rock & Roll Hall of Fame〉をベースにヒアリングしながら全文書いてみました。
When I first started out in this music industry, I was most concerned with freedom.
Freedom to produce, freedom play all the instruments on my records, freedom to say anything I wanted to.
And after much negotiation, Warner Bros. Records granted me that freedom, and I thank them for that.Without any real spiritual mentors other than artists – whose records I admired, Larry Graham being one of them – I embarked on a journey more fascinating than I could ever have imagined.
But a word to the wise: Without real spiritual mentoring, too much freedom can lead to the soul’s decay.And a word to the young artists: A real friend or mentor is not on your payroll.
A real friend and mentor cares for your soul as much as they do the other one.
This world and its wicked systems becomes harder and harder to deal with without a real friend or mentor.
And I wish all of you the best.
プリンスの言葉は、その奥に色んな想いが詰まってるので単純にはいかないのですが、ざっくり訳しておきます。(細かなニュアンスで間違ってたらごめんなさい)
この音楽業界に入ったばかりの頃、私が一番気にしていたのは「自由」だった。
プロデュースする自由、自分のレコードで全ての楽器を演奏する自由、言いたいことを何でも言う自由。
そして多くの交渉をし、ワーナー・ブラザース・レコードは私にその自由を与えてくれました。ラリー・グラハムもその一人だったが、尊敬していたアーティストのレコード以外にスピリチュアルな指導者がいなかった私は、想像以上に魅力的な旅に出た。
しかし、賢明な言葉:真にスピリチュアルな指導者がいなければ、あまりにも多くの自由は魂の衰退につながる可能性があります。そして、若いアーティストに一言:本当の友人やメンターはあなたの給料ではありません。本当の友人やメンターは、彼らが他の人をするのと同じくらいあなたの魂を気にかけています。この世界とその邪悪なシステムは、真の友人やメンターなしでは対処するのが難しくなります。
そして、私はあなた達のすべてが最高であることを願っています。
私のような語学力が無い人で感動するんですから、英語圏の人は鳥肌だったでしょう。
珍しく手元にスピーチ原稿を置く位、言い漏らしが無いようにしたプリンスの姿勢も感動しました。
Inductee Prince
公式チャンネルのプレイリスト"Inductee Prince"には2017年に行われたレニー・クラヴィッツによるプリンス・トリビュート、1997年にパーラメント-ファンカデリックが受賞した際にプレゼンターで登場したプリンスのスピーチ、2004年の”While My Guitar Gently Weeps”のパフォーマンスがまとめられています。
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