ザ・タイム / パンデモニアム
Released:1990/7/10 | Label: Paisley Park Records, Reprise Records
Track List
- Dreamland (3:09) P
- Pandemonium (4:12) P
- Sexy Socialites (0:23) P
- Jerk Out (7:12) P
- Yount (0:22) P
- Blondie (6:27)
- Donald Trump (Black Version) (4:33) P
- Chocolate (7:30) P
- Cooking Class (7:31) P
- Skillet (6:11)
- It's Your World (5:25)
- Sometimes I Get Lonely (6:16)
- Data Bank (5:35) P
- My Summertime Thang (6:50) P
- Pretty Little Women (0:46)
Personnel
Produce, Arranged
- The Time
- Prince (4,7,8,13,14)
Production Supervision and Coordination
- Jimmy Jam, Terry Lewis
- Jesse Johnson
Written
- Prince (1, 5, 7, 8, 13, 14)
- Prince, Jimmy Jam, Terry Lewis, Morris Day (4)
- Prince, Jimmy Jam, Terry Lewis, Jesse Johnson (2)
- The Time (6, 9, 10-12, 14)
Member
- Morris Day (lead vocals)
- Terry Lewis (bass, co-Lead and background vocals)
- Jimmy Jam (keybords, background vocals)
- Monte Moir (keybords, background vocals)
- Jellybean Johnson (drums, skillct, background vocals)
- Jesse Johnson (guitar, background vocals)
- Jerome Benton (percussion, Mirror, holler vocal)
Additional Musicians
- Prince (background vocals,instruments) (4,7,8,13,14)
- Candy Dulfer (saxophone) (7,14)
- Jana Anderson (vocals)
- Robin Power (vocals)
- Elisa Fiorillo (vocals)
- Karyn White (vocals)
- Margie Cox (vocals)
- Jill Jones (vocals)
アルバム・レビュー
'84年のプリンス主演映画『パープル・レイン』を最後に空中分解してしまったザ・タイム。
このまま復活はないのかと思っていたのですが、'90年に『パープル・レイン』の続編『グラフィティ・ブリッジ』が公開される事になります。
当初、プリンスとモーリス&ジェロームの3人を中心として「Corporate World」というタイトルで制作するも映画に出演していた残りのザ・タイムのメンバーも加わり再構築されたのが本作です。
過去の作品は殆どをプリンスが作詞・作曲・楽器演奏を行いモーリスが歌うだけというカラオケ的なアルバムでしたが、今回も半分以上はプリンスが関与してるものの、プロデュースの多くをザ・タイムに任せてる事からも”ザ・タイムとして真のデビュー・アルバム”と言えるのではないでしょうか。
ゲストにはジル・ジョーンズ、マギー・コックスといった"プリンス・ファミリー"、当時テリー・ルイスの妻だったキャリン・ホワイト、そして後にプリンスのホーン隊の一員として演奏に参加するキャンディ・ダルファーが参加しています。
ザ・タイムでは定番のモーリスの寝起き的なインタールド"Dreamland"からスタートし、当時脂の乗ったジャム&ルイス独特のミネアポリス・ファンクでタイトル・トラックの"Pandemonium"、R&Bチャート1位になった彼らにとって最大のヒットとなった"Jerk Out"と、前半からノリノリの展開です。
他にもキャッチーな"Chocolate"やジェシーのギターが唸るハード・ロック"Blondie"、「Graffiti Bridge」収録の"The Latest Fashion"をザ・タイム用にリファインした"My Summertime Thang"等、長年再結成を待ったファンにとって納得の1枚でした。
ザ・タイムの再結成は話題になりましたが既に個として確率したメンバーだっただけに再び解散することとなります。