The Family / The Family (’85)
ザ・ファミリー / ザ・ファミリー
アルバム情報
Released:1985/08/19 | Label: Warner Bros. Paisley Park Records
Track List
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PersonnelProduce, Arranged, Composed
Written
Member
Additional Musician
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アルバム・レビュー
’84年、モーリス・ディがザ・タイム存続に嫌気がさし脱退した事で空中分解。
そこで当時のメンバー(ジェローム・ベントン、ST.ポール・ピーターソン、ジェリービーン・ジョンソン)にレヴォリューションのウェンディの双子だったスザンナ・メルヴォワンとエリック・リーズを加えた5人で編成されたのがザ・ファミリーです。
クレジット上は名曲“Nothing Compares 2 U"だけ関与した事になっていますが、実際にはボビー・Zが提供した“River Run Dry"(この曲はボビー・Zのソロ・アルバムにも収録)以外はレコーディングの殆どをプリンス1人で行い、ヴォーカル部だけメンバーが録音したと噂されています。
後に語ったポールの話によれば、エデン・プレイリーにあるフライング・クラウド・ドライヴ・ウェアハウスで録音され、後日ポールの実家に届けられたそうです。
アルバム全体のサウンドは作られたタイミング的にも前述の「Around The World In A Day」や「Parade」に通じる楽曲が多く聴く事ができます。シンプルなサウンドが全体の骨格を作っている辺り等を聴くと「Parade」に近い印象を受けます。
“Mutiniy"は“New Position"の流れを汲む余計なサウンドを削ったハード・ファンク・ナンバーですし、“High Fashion"等は“Kiss"の原形の様です。
その他ではスザンナとポール(プリンスとソックリの声!)のデュエット・ソングのポップ・チューンの“The Screams Of Passion"や、プリンスも好んでカヴァーした“Nothing Compares 2 U"など、名曲が数多く収録されています。
アルバムを発売する直前にザ・ファミリーは解散してしまったのは本当に残念です。
リリース順ではPaisley Park Records第2弾アルバムだけど…
リリース順ではPaisley Park Records第2弾アルバムなのですが、カタログ番号順では「The Family」はPaisley Park(9 25322-1), Warner Bros. Records(1-25322)に対し、シーラ・E.の「Romance 1600」はPaisley Park(9 25317-1), Warner Bros. Records(1-25317)と逆になります。
つまりレーベルとしては第一弾が「Around The World In A Day」でシーラが第2弾となります。
当時プリンスが2組にかける想いの差がここにも現れたのかもしれませんね。
Music Video
First Avenue MPLS , August 13th 1985
1985年にライブ・パフォーマンス。
Nothing Compares 2Uのセルフ・カヴァー
名曲"Nothing Compares 2U"の歌詞の冒頭"It’s been seven hours and thirteen days・・・"(あなたが去ってしまってから13日と7時間後)の通り、2016年5月4日の17時7分にfDeluxe (A.K.A. The Family)のメンバーが集まってカヴァーを公開しました。
シネイド・オコナー版
“Nothing Compares 2U (愛の哀しみ)"は’93年、シネイド・オコナー(当時はシンニード・オコナー : Sinead O’Connor)にカヴァーされた事で再評価されました。
プリンスのヴォーカル・バージョン
’18年4月19日、プリンスによるヴォーカル・バージョンもリリースされました。
MVは当時のリハーサル風景を収めたもので、プリンスがいかにライブの為にたゆまぬ努力をしていたのか再確認出来ます。
2019年6月には「The Originals」に2種類のバージョンが収録されました。
2018-05-18
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