リッキー・ピーターソン / ア・ティア・キャン・テル
アルバム情報
Released:1995/1/25 | Label: Go Jazz
Track List
| PersonnelProduce, Arranged
Written
Musician
|
---|
アルバム・レビュー
前作「Smile Blue」から3年3カ月振りと少し間が開きましたが、本作もGo Jazzにレーベルからリリースされた通算3枚目のアルバムとなります。
本作は共同プロデュースにSTポールが参加。ベン・シドランは前作同様エグゼクティヴ・プロデューサーという立場での参加です。
前作ではピーターソン・ファミリーはリッキーを含め4人でしたが、今回は母親でピアニストのジーン・アーランドと従兄弟のJ.P.ディレイアの計6人とさらにファミリー感が増しました。
プリンス関連では、前作同様NPGのマイケル・B、プリンスのホーン隊のホーンヘッズ+ブライアン・ギャラガーそして「Night Watch」にも参加したスティールズが参加、レコーディングは前作同様ペイズリー・パーク・スタジオで行われています。
リッキーのアルバムと言えば恒例となるカヴァー曲ですが、今回はビル・ラバウンティのオリジナルでタイトル・トラックの"A Tear Can Tell"を筆頭に、ラーセン・フェイトン・バンドの"Who'll Be The Fool Tonight"やシンプリー・レッドの"Holding Back The Years"、レイ・チャールズも歌った"Feel So Bad"、ジェームス・テイラーの"Secret O' Life"等、全体の7割近くがカヴァーとなっています。
それだけにオリジナルと比較され易いのですが、逆を言えばリッキーのアレンジャーとしての能力を堪能出来るアルバムで、どれ一つをとっても違和感なく溶け込んでいます。
リッキーも凄いですが、個人的には"Holding Back The Years"以外の全曲でドラムを叩いているマイケル・Bの良さも体感出来るアルバムだと思います。