ディス・サイド・オブ・パラダイス / モンテ・モア
Released:2001/7/31 | Label: Warner Bros.
Track List
- I'm The One Who Loves You (4:01)
- World Is Turning (4:23)
- On Your Way Home (4:56)
- For Want And Desire (5:20)
- Silence Of My Heart (6:04)
- Save Your Love For Me (5:14)
- One Of These Days (3:31)
- All Right By Me (4:05)
- Everyday Living (5:15)
- This Side Of Paradise (3:46)
Personnel
Produce, Arranged, Written
- Monte Moir
Musician
- Curtis Jones (Background Vocals) (2, 5, 6, 7, 8)
- Marcia Day (Background Vocals) (3)
- Curtis Jones (Acostic Guitar) (6)
- Esraire Godinez (Percussion) (6, 7)
アルバム・レビュー
フロント・マンのモーリス、プロデューサーとして一世風靡したジャム&ルイス、ギタリストとプロデューサーとしても活躍したジェシー・ジョンソン、コメディなキャラがモーリスと相性バッチリのジェローム、ザ・ファミリーのメンバーとして活躍したジェリービーンと、ザ・タイムのメンバーの中では影の薄い存在にみられがちなモンテですが、ジャム&ルイスの二人とは仲が良く、ザ・タイムが空中分解した後二人がを立ち上げたFlyte Tymeに合流。
アレキサンダー・オニール、シェレール、ジャネット・ジャクソン等のアルバムでプロデュースを担当し、グラディス・ナイトやパティ・オースティンのアルバムではキーボードで参加する等、堅実な活動を続けていました。
Flyte Tymeから離れた後もDejaやForce MD'S等のアルバムでプロデューサーとして活躍。
90年の映画『Graffiti Bridge』でザ・タイムがリユニオンし、オリジナル・メンバーが揃った「Pandemonium」で再び脚光を浴びますが、二度目の解散後は暫く活動を控えていましたが'01年にソロ・デビュー・アルバムをリリースしました。(2011年にThe Original 7venとして再結成)
ザ・タイムでは朴訥とキーボードを演奏していたモンテがマイクを取った"I'm The One Who Love You"は、しっとりとしたサウンドと相まってとても耳心地が良い一曲で、彼の印象ががらっと変わります。
ゆったりと流れる川と木漏れ日が思い浮かびそうな”World Is Turning”、ニューオリンズ風サウンドの"On Your Way Home"、スムース・ジャズ・テイストの"For Want And Desire"、穏やかなモンテの性格を表した様なタイトルの"Silence Of My Heart"、アコースティック・ギターの音色が哀愁を醸し出している"Save Your Love For Me"、牧歌的な"All Right By Me"など、ザ・タイムやジャム&ルイスと組んでた頃のキャッチーなミネアポリス・サウンドとは違い、全体的にシックな作品になっています。
穏やかなモンテのヴォーカリストとして新たな一面を表現した作品でファンとしては嬉しいのですが、心の何処かで”もし有名なシンガーを迎え入れていたらもっと脚光を浴びたかもしないと”という気持ちもよぎってしまいます。