マイテ / チャイルド・オブ・ザ・サン
Released:1995/11/27 | Label: NPG Records
Track List
- Children Of The Sun (4:29) P
- In Your Gracious Name (5:05) P
- If
Love U 2night (4:17) P - The Rhythm Of Your ♥ (3:16) P
- Ain't No Place Like U (4:44) P
- House Of Brick (Brick House) (3:19) P
- Love's No Fun (3:57) P
- Baby Don't Care (5:25) P
- However Much U Want (4:31) P
- Mo' Better (4:55) P
- If Love U 2night (Spanish) (4:17) P
- The Most Beautiful Boy In The World (4:30) P
Personnel
Exective Producer
- New Power Generation
Produce
- Ricky Peterson (3)
- David Z (7)
- Kirk Johnson (10)
Written
- (credit to Mayte and ) (1)
- (credit to Paisley Park) (3)
- William King, Thomas McClary, Walter Orange, Lionel Richie, Milan Williams, Ronald La Pread (6)
- , Andrew Hopkins and E.M. Hunter (10)
Additional Musician
- Mayte (lead and background vocals)
- (all instruments)
- New Power Generation (1, 2, 4, 7, 8, 9)
- Kirk Johnson (keyboards) (1, 2) (background vocals) (9) (instruments) (10)
- Kathleen Johnson (background vocals) (1)
- Kameron Johnson (kid vocals) (1)
- Kathleen Bradford (background vocals) (3, 6, 7, 8, 10)
- Billy Franze (guitar) (3)
- Ricky Peterson (other instruments) (3) (keyboards) (8)
- Michael B. Nelson (trombone) (4)
- Steve Strand (trumpet) (4)
- Dave Jensen (trumpet) (4)
- Kathy Jensen (baritone sax) (4)
- Brian Gallagher ( tenor sax) (4)
- Eric Leeds (alto, baritone, tenor sax) (6, 7, 8) (flute) (7)
- The Steeles (JD, Jearlyn, Fred, Jevetta Steele) (background vocals) (7)
- Mike Scott (acoustic guitar) (7)
- Todd Burrell (piano) (7)
- Troy Beyer (Spanish vocals) (8)
- Levi Seacer, Jr. ( background vocals) (9)
アルバム・レビュー
リリース翌年の1996年2月14日にプリンス（当時は）と結婚するマイテが、その前年1995年にリリースしたソロ・デビュー・アルバムです。
「ソロ」といっても、プロデュースは全面的にプリンスが担当し、バック・バンドのニュー・パワー・ジェネレーションが総動員された万全の制作体制が敷かれています。収録曲のほとんどはプリンスによる提供曲、または共作・カバー曲で構成されています。
彼女が参加したプリンスの『 Love Symbol』から『The Gold Experience』のサウンドラインを踏襲しつつ、彼女のルーツであるベリーダンスの要素を反映したハンド・シンバルなどのエキゾチックな響きや、ラテンのリズムを融合させたキャッチーなサウンドが特徴です。
アルバムは、プリンスの『COME』に収録されていた「Loose!」を思わせるアップ・ビートなファンクナンバー「Children Of The Sun」で幕を開けます。スネア・ドラムのビートが心地よいラテン・サウンドの「In Your Gracious Name」、リッキー・ピーターソンがプロデュースした彼らしいミディアム・スローで、かつてミーシャ・パリスに提供した名曲「If I Love U 2night」は、マイテの歌声でまた違った魅力を見せています。また、ハードなギター・サウンドが効いたファンク・ナンバーの「Ain't No Place Like U」あたりは、カルメン・エレクトラの作品を彷彿とさせる仕上がりです（11曲目には「If Eye Love U 2night」のスペイン語バージョン「Si Te Amo Esta Noche」も収録）。
中でも耳を惹くのは、プリンスがマイテのために作り世界的に大ヒットした「The Most Beautiful Girl In The World」のアンサー・ソングとも言える「The Most Beautiful Boy In The World」です（曲自体は同じトラックを使用）。愛する者への想いを女性視点で歌い上げており、聴き応えがあります。
その他にも、コモドアーズの「Brick House」をカバーした「House Of Brick (Brick House)」では、プリンスがバックで"Mighty Mayte"と歌う二人の関係がなんとも微笑ましく、コンガ・ビートが魅力的なファンク・ナンバーに仕上がっています。1990年にエリサ・フィオリーロに提供した爽やかなラヴ・ソング「Love's No Fun」（デヴィッド・Ｚプロデュース）や、1991年12月に録音された初期の楽曲で、プリンスとのデュエットが聴ける「However Much U Want」など、彼女の魅力を最大限に引き出した、聴き応えのある1枚です。