アルバム情報
Released:1996/3/19 | Label: Warner Bros.
Track List
- She Spoke 2 Me - Prince (4:19)※
- Pink Cashmere - Prince (6:15)
- Count The Days - New Power Generation(3:26)
- Girls & Boys - Prince and The Revolution(5:31)
- The Screams Of Passion - The Family (5:27)
- Nasty Girl - Vanity 6 (5:14)
- Erotic City - Prince and The Revolution(3:53)
- Hot Thing - Prince (5:41)
- Adore - Prince (6:31)
- The Cross - Prince (4:46)
- How Come U Don't Call Me Anymore - Prince (3:53)
- Don't Talk 2 Strangers - Prince (3:11)※
- Girl 6 - New Power Generation (4:04)※
※は新曲
Personnel
Produce,Arranged,Composed
- Prince
- David Z. Rivkin (5) (engineer) (4,5)
Written
- Prince
- Prince (lyrics), Tommy Barbarella (music) (13)
Additional Musician
- Levi Seacer, Jr. (guitar) (1)
- Michael B. (drums) (1,3)
- Sonny T. (bass) (1,3) (vocals) (3)
- Tommy Barbarella (keyboards) (1,3)
- Mr.Hayes [aka Morris Hayes] (keyboards) (1,3)
- Michael Nelson (horns) (1)
- Brian Gallagher (horns) (1)
- Kathy J. (horns) (1)
- Dave Jensen (horns) (1)
- Steve Strand (horns) (1)
- Kirk Johnson (drum) (13)
- Nona Gaye (vocals) (13)
- Clare Fischer (orchestration) (2,5)
- Wendy Melvoin (guitars and vocals) (4)
- Lisa Coleman (keyboards and vocals) (4)
- Brown Mark (bass and vocals) (4)
- Bobby Z. (drums) (4)
- Dr. Fink (keyboards) (4)
- Sheila E. (vocals) (4,7)
- Eric Leeds (saxophone) (4,8,9)
- Atlanta Bliss (trumpet) (4,9)
- Susannah Melvoin (vocals) (4,5)
- St. Paul Peterson (vocals) (4)
- Jellybean Johnson (drums) (4)
- Jerome Benton (4)
- Miko Weaver (guitor) (4)
- Marie France (french seduction) (4)
- Vanity (vocals) (6)
- Brenda Bennett (vocals) (6)
- Susan Moonsie (vocals) (6)
アルバム・レビュー
『Pret A Porter』など提供曲はありましたが、本人が出演しない映画で全曲プリンス関連の楽曲で構成されたサントラ盤としてはティム・バートン監督の「BATMAN」以来、2回目。
今回はプリンスと親交の深いスパイク・リー監督作『Girl6』のサントラ盤です。
テレサ・ランドル演じる新人の黒人女優のジュディは、オーディションでの待遇に不満を抱き放棄した事でマネージャーから縁を切られる。そこでテレフォンセックスのオペレーター”Girl 6”で生計を立てようとするというストーリー。
新曲づくしの『BATMAN』と違い、プリンスとワーナー関係は最終局面を迎えていたのが影響したのか3曲の新作以外は全て過去のプリンスのアルバム又はプリンス・ファミリーのアルバムに収録された曲で構成されています。
オープニングを飾る"She Spoke 2 Me"は当時プリンスが好んで演奏したジャジーな作風で、フル・バージョンが収録された「The Vault... Old Friends 4 Sale」(1999年)がリリースされるまで貴重な音源として話題になった1曲。
"Don't Talk 2 Strangers"は元々1994年に公開されたニック・ノルティ主演映画『I’ll Do Anything (ハリウッド・トラブル)』用に書かれた楽曲で、ミュージカル風の作風にあわせ女優のトレイシー・ウルマンのヴォーカルで収録されますが、テスト上映の反響が悪く作風が大きく変更される事になりヴォーカル・パートは全カット。一度はお蔵入りとなりましたがプリンスのヴォーカル版で復活、優しい歌詞とファルセット・ヴォイスが魅力的な楽曲で作品に華を添えました。(後にチャカ・カーンの「Come 2 My House」に提供)。
ラストの"Girl 6"は、ノーナ・ゲイを迎えプリンス(NPG名義)の真骨頂とも言えるファンキーなサウンドで締めくくります。
ファンとしては新曲が聴けるのは嬉しい限りだったものの、改名以前に制作された2曲が収録された事で改名宣言の存在意義も疑われました。
作中最も古い"Nasty Girl"(1982年)と新曲”Girl 6”(1995年)には13年もの開きがありますが、新曲と比べてまったく遜色がない所など、改めてプリンスのクオリティの高さが感じる事のできるサウンド・トラックと言えます。
願わくば劇中使用されるも未収録となった"Nothing Compares 2 U"や"Raspberry Beret"等を収録した形でリリースして欲しかったんですけどね・・・