プリンスが残した財産をめぐる法廷闘争が昨年夏ごろに決着しましたが相続人たちは再び訴訟を起こした事を複数のメディアが報じました。
Prince Estate Lawsuit Claims Heirs Attempting to Seize Control
www.billboard.com
Prince's Heirs Go to Court in Latest Round of Infighting Over Estate
variety.com
プリンス・エステート内乱:会社のクーデター疑惑をめぐる新たな訴訟で相続人たちが争う
2022年7月に決着
2022年7月、長きに渡って揉めていたプリンスの財産について法的に決着。
残された財産については、最終的に権利を保持している相続人(シャロン、ノリーン、ジョン)の3人と、タイカ、オマー、アルフレッド達3人の持ち分を買い取ったアドバイザーである、L.ロンデル・マクミラン(L. Londell McMillan)、チャールズ・スパイサー(Charles Spicer)が共同で設立した持ち株会社「プリンス・レガシーLLC」と「プリンス・オート・ホールディングスLLC」(プライマリー・ウェイブ)で、の三者間で分割される判決がくだされました。
参考プリンスの財産を巡る権利が法的に決着
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判決後、姉のシャロンは取材に対し「私達はついに自由になりました、全能の神に感謝する、私達は自由だ/長い、長い、過酷な6年間でした。」と終結した事を納得していましたが、特定の家族が不当に支配権を奪おうとしているという疑惑をめぐって互いに争うようです。
今回の訴訟について
2021年1月、IRSとコメリカはプリンスの財産評価を1億5,640万ドル(約179億円)とすることで合意し相続人もこの数字を受け入れました。
1月10日にデラウェア州の裁判所で公開されたこの訴訟は、プリンスの財産評価1億5,640万ドル(約179億円)を管理するために設立された2つの持ち株会社のうちの1つ「プリンス・レガシーLLC」の経営権をめぐる争いで、マネージメントを務めるL.ロンデル・マクミランとチャールズ・スパイサーがプリンスの親族4人を不当に会社から追い出そうとしているという疑惑をめぐって起こしたもの。(残り半分を管理しているプライマリー・ウェイブは関与していない)
親族は「彼らの行為は事前の合意に違反し"プリンスの遺産を保存し保護する "努力に甚大な損害をもたらす」と主張。
訴えられたマクミランとスパイサーは取材に対し以下のようにコメントを残しています。
“the Individual defendants lack any business and management experience, have no experience in the music and entertainment industries, and have no experience negotiating and managing high-level deals in the entertainment industry,” they wrote in the complaint.
"被告達はビジネスやマネジメントの経験がなく、音楽業界やエンターテイメント業界での経験もなく、エンターテイメント業界におけるハイレベルな取引の交渉や管理の経験もない "と主張。“Their interference and intervention will make it impossible to carry on the business of Prince Legacy and will cause irreparable harm to the Company’s good will, existing relationships, and revenue streams.”
"彼らの妨害や介入はプリンス・レガシーの事業遂行を不可能にし、会社の善意、既存の関係、収入源に回復不可能な損害を与えるだろう。"
訴訟の対象は、プリンスの異母姉妹で財産を受け取る権利のあるシャロン・ネルソンとノリーン・ネルソンに加え、姪のブリーナ・ネルソンと甥のアレン・ネルソン。ノリーヌ、ブリーナ、アレンの弁護士はコメントを拒否し、シャロンの弁護士はコメントの要請にすぐに応じませんでした。
ここにきて権利のない甥や姪まで出てくるとは...
今回の訴訟は今後計画されていたと予想されるアルバムなどのリリース時期に少なからず影響を及ぼすでしょうね。