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コーリー・ウォンのPodcastでスティーヴ・ヴァイがペイズリー・パークで演奏した時の事を語る

1月26日に6年振りのスタジオ・アルバム「インヴァイオレット」をリリースしたスティーヴ・ヴァイがコーリー・ウォンのPodcastで対談。
そこでペイズリー・パークに訪れてジャム・セッションを行った事を話しました。

Vai on Vai: “That’s Me—Obtuse and Quirky.”

Steve Vai recalls the time he went to Paisley Park to jam with Prince – but Prince didn’t show up | Guitar World
Steve Vai recalls the time he went to Paisley Park to jam with Prince – but Prince didn’t show up | Guitar World

www.guitarworld.com

ミネアポリス公演の後にペイズリー・パークを訪問

下記の会話は32分辺りから聴くことができます。

私はプリンスの大ファンだった。ミネアポリスで演奏していた時、妻のいとこがペイズリー・パークで働いていて、彼はスタジオやすべてを監督していたんだ。

と当時の事を回想。訪れた年は不明ですがsetlist.comによれば、ヴァイは1996年、2003年、2005年、2007年、2012年、2016年にミネアポリスでライヴを行っていますが、下記のインタビューから多分1996年の事と思われます。

プリンスはペイズリー・パークでワイルドなオープン・ナイトをやっていて、それは素晴らしいものだった。
バンドと一緒にショーの後に行ったんだけど、ソニー・Tとマイケル・Bはそこにいなくて、家で寝ていたんだ。

夜中の2時か3時くらいに行ったんだけど、プリンスには会えなかった。
彼(プリンス)はソニーとマイケルに電話させて、彼らを起こしたんだ。気がつくと、彼らはベッドから出てきていて、そこに僕たち3人がいて、ステージでジャムっていたんだ。

「最高だったよ。彼らは...まるで魔法のようだった。俺の仲間も良かったよ、ただ違うだけさ。最高だったよ」

寝てる所を叩き起こされたソニーとマイケル...可哀想そうですねw

二人とジャムった後「ボス(プリンス)が降りてきて一緒にジャムる」と告げられ、スタジオの従業員が呼び出されてプリンスの機材(ペダルボード、ギター、その他一式)をステージ上に組み立てられました。
しかし、ヴァイは、プリンスのステージで何でもありのジャムができるまであと少しという所までいきましたが、明け方になってもプリンスはステージに降りてこず、ヴァイは次のライブに行く時間となり『申し訳ないけど、もう行かなきゃ』って伝えてペイズリー・パークを後にしました。

ジャムの映像が存在

ヴァイによると、ソニー・Tやマイケル・ブランドとジャムっている映像が存在し、それを録音したのは他ならぬプリンス本人であり、彼はバック・ステージからずっとそのジャムに見ていたと語っています。

私が聞いたところでは、彼は部屋の中で、ステージ全体にカメラが設置されているのをバックステージから見ていて、それをビデオに撮っていたそうです。
彼は決して降りてこず、ただ座って見ていたんだ。

ウォンによれば、彼のバンドで演奏しているソニー・Tが持っていると思われるブートレグVHSを探し出して、ヴァイのためにデジタル化する計画を発表しました!
これは是非観たいですね!

プリンスもヴァイをリスペクト

プリンスもスティーヴ・ヴァイのギターを気に入っていて、2000年9月30日にペイズリー・パークで行われたライブではAlien Love Secrets収録の”Tender Surrender”を演奏。

この演奏の事はヴァイにも伝わっていて、その事をについて2003年に記者から”プリンスのTender Surrenderのバージョンは聴きましたか?それはあなたの心を打つましたか?”とい質問に対し”Blow my mind are you kidding? I almost died!!(冗談だろ?死にかけたよ!)”答えています。(原文を一部要約します)

I was in Japan and I found this bootleg, and I remember seeing that there was a song called Tender Surrender, and my first thought was "of course there is a song called Tender Surrender on here, because it's a really cool name, and It sounds like something Prince would come up with!"
当時ヴァイは日本で同曲が収録したブートレグを見つけましたが最初はそれが自分の曲と知らず”凄くカッコいい名前だし、プリンスが考えそうな名前だ!””と思ったそう。

All I thought was is "Prince is going to get credit for such a cool title!"
"こんなカッコイイタイトルでプリンスが評価されるんだ!"としか思わなかったよ。

Then later, I was listening to the cd, I just forgot about it, and then the song came on, and I just thought "No. It CAN'T be! It CANNOT be!"
その後CDを聴いていて(曲の事を忘れていたんだけど)その曲が流れてきて、"いや、ありえない!"と思ったんだ。”ありえない!"って。

I just stopped, I got up, my wife was with me, it was four o'clock in the morning, and I said "you are NOT going to believe this!!"
私はただ立ち上がり、妻も一緒に、朝の4時でしたが、"こんなの信じられるか!"と言いました。

I turned the light on and looked at the cd an it said Tender Surrender (written) by Steve Vai.
電気をつけてCDを見ると、スティーブ・ヴァイの"Tender Surrender"(書き下ろし)と書いてあった。

I started pacing the hallway! I was like "this can't be happening!"
Then I remembered that I had sent (him) a copy of Tender Surrender.
僕は廊下を歩き始めたんだ。こんなことはありえない!"って感じだった。
それから、(プリンスに)"Tender Surrender"のコピーを送っていたことを思い出したんだ。

(引用:BallBuster Magazine)

この時のインタビューでペイズリー・パークに訪れて演奏した事を話していましたが、今回の対談でそこが詳しく語られました。

この時にコピーを渡した話をしていること、ヴァイが2003年10月25日にミネアポリスでライブしている頃プリンスはオーストラリアでツアー中なので1996年11月2日または12月5日の深夜のいずれかと思います。

プリンスに寄贈されたヴァイのギター

ペイズリー・パークの倉庫にはスティーヴ・ヴァイが寄贈したアイバニーズの7弦のギターが保管されていました。(下段中央の白いギターではないかと思われます)

www-tdpri-com.translate.goog

A Milion DaysのMVにはヴァイからもらったレスポールが

プリンスのギターについてKo1さんから教えてもらった情報を追記しておきます。
"A Million Days"で使用されているレスポールはヴァイのギターだそうです。

A Million Days Making


 

追悼パフォーマンス

ヴァイは2016年4月21日のライブで”Tender Surrender”を演奏しています。

インヴァイオレット

スティーヴ・ヴァイの最新作も是非聴いてみてください!

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