ザ・タイムのリード・ヴォーカルでプリンスと幼馴染でもあるモーリス・デイがプリンス・エステートからモリス・デイ&ザ・タイムのバンド名をいかなる形でも使うことを禁止出来なくなったと主張する投稿をfacebookとinstagramに投稿しました。
モーリス・デイの投稿
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I’ve given 40 years of my life building up a name and legacy that Prince and I came up with.
A name that while he was alive, he had no problem with me using.
I literally put my blood, sweat, and tears into bringing value to that name.
In fact, he booked me on several tours, and many jam packed nights at Paisley Park, under the name Morris Day & The Time.
Not once ever saying to me that I couldn’t use that name configuration.
俺は40年の人生をかけて、プリンスと俺が考え出した名前と遺産を築いてきた。
(ザ・タイムは)プリンスが生きている間、俺が使うことに何の問題もなかった名前だ。
俺はこの名前に価値を与えるために、文字通り血と汗と涙を注いできたんだ。
実際、プリンスは俺を〈Morris Day and the Time〉でツアーやペイズリー・パークでの満員の夜にブッキングしてくれた。
でも、その時一度もこの名前を使うなと言われたことはない。However, now that Prince is no longer with us, suddenly, the people who control his multi million dollar estate want to rewrite history by taking my name away from me, thus impacting how I feed my family.
So as of now, per the Prince Estate, [I] can no longer use Morris Day & The Time in any capacity.
しかし、プリンスがこの世からいなくなった今、突然、彼の数百万ドルの遺産を管理する奴らが、俺から名前を奪って歴史を書き換えようとし、その結果、俺が家族を養う方法に影響を及ぼしている。
だから今現在、プリンス・エステートによって、(俺は)もうMorris Day & The Timeをいかなる形でも使うことはできないんだ。
と述べています。
エステートの反応
これに対しエステートはモーリスの発言が「完全に正確ではない」「驚きと失望」を覚えたと否定しています。
Morris Day Claims the Prince Estate Barred Him From Using the Time Band Name, Revealing Trademark Dispute | Pitchfork
pitchfork.com
Morris Day Says Prince Estate Forbids Him From Performing as the Time
variety.com
プリンスの遺産管理団体の担当者が2日Variety誌に以下の様にコメントを発表。
Given Prince’s longstanding history with Morris Day and what the Estate thought were amicable discussions, The Prince Estate was surprised and disappointed to see his recent post.
The Estate is open to working proactively with Morris to resolve this matter.
However, the information that he shared is not entirely accurate.
プリンスとモリス・デイの長年の付き合いや、エステートが円満な話し合いだと思っていたことを考えると、プリンス・エステートは彼(モーリス)の最近の投稿を見て驚き、失望しています。
エステートはこの問題を解決するためにモーリスと積極的に協力する用意があります。しかし、彼が共有した情報は完全に正確なものではありません。
モーリスの反論
これに対しモーリスは再び反論。
12月13日にフレドリクソン&バイロン法律事務所の弁護士から送られてきたプリンス・エステートの手紙の内容を米ビルボード誌に伝えています。
これによれば、モーリスが「Morris Day & The Time.」という名前を商標登録しようとした事を問題視。
As the justification for its claims, the estate cited a 1982 agreement in which Day had allegedly agreed that Prince’s company would own the rights to the band’s name.
その根拠として、(モーリス)デイがプリンスの会社がバンド名(The Time)の権利を所有することに同意したとされる1982年の契約書を挙げている。”Accordingly, Mr. Day has no right to use or register ‘The Time’ in any form,” the estate’s attorneys wrote in the December letter.
“That includes use and registration of the trademark ‘Morris Day and the Time.’
"したがって、デイ氏はいかなる形でも”The Time"を使用したり登録したりする権利はない"と、遺産管理人の弁護士は12月の手紙に書いている。
"それには”Morris Day and the Time”という商標の使用や登録も含まれます"
Morris Day Blasts Prince Estate for Taking 'The Time' Name
www.billboard.com
争点は〈The Time〉というバンド名
問題となるとは〈The TIme〉というバンド名を含む名前を商標登録しようとした事。
モーリスが言う事はもっともでザ・タイム解散後も一定の距離を保ちながらライブで共演も話していますし、追悼コンサートでもMorris Day and the Timeを名乗っていました。
にも関わらず今になってなぜ商標登録しようとしたのか...推測ですがモーリスは以前からバンド名についてエステートから何かしらクレームを受けていて、その対抗策として商標登録に踏み切ったのかもしれません。
ただし2011年にThe Timeがオリジナル・メンバーでリユニオンする際、プリンスはバンド名の使用を許可せず〈The Original 7ven〉としてアルバムを制作しました。
参考Condensate / The Original 7ven (The Time) ('11)
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限定販売されたDVDには名前を使わせてくれなかった事に対し愚痴を言うシーンもありました。
ジェイミースターのオルターエゴとしてのバンドだったとしても、当時許可しなかった理由は今となっては使わせなかった理由は判りませんが、モーリスが使うのがOKだっただけにバンド内の誰かと険悪な関係があったのかもしれません。
個人的にはモーリスに勝ってもらいザ・タイムで新作をリリースして欲しいけど、エステートがこの時の件を突っ込んでくるのは避けられないでしょうね...
ちなみに、この頃リユニオンしたザ・ファミリーも名前を使わせてもらえず〈fDELUXE〉で活動。
参考Gaslight / fDELUXE ('11)
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プリンスにしてみれば”僕が作ったグループは僕のもの”という事なんでしょうけど、ザ・タイムが復活したらザ・ファミリーも追従出来ないかなぁ...