ブログではプリンスと縁のあるアーティストが手掛けた作品も紹介していますが、対象を邦楽まで広げると際限なく広がるな・・・と思いつつまずは1枚。
今回は約3年前のリリースになりますが、サックス・プレイヤー、前田サラのデビュー・アルバムです。
アルバム情報
曲リスト
- AMEN
- BRIGHTER DAY
- SIMPLE SONG
- MR.BOJANGLES
- I GIVE MY HEART
- CAN'T TURN YOU LOOSE
- ONLY ONE BOSS
- VICTORY
- From My Soul
- BE BRAVE BE STRONG
- STARLIGHT
前田サラについて
彼女の事は詳しくないのでアルバムの帯から情報によると、'91年生まれで福岡県北九州の出身。
小学4年生でドラムを始め、13歳でサックスを手に入れると教会で演奏を始めたそうです。(お父さんがプロテスタントの牧師さん)
16歳で東京に引っ越した頃からサックスに専念、ライブ・ハウスで腕を磨きながら19歳で渡米。
そこでホイットニー・ヒューストンやスティービー・ワンダー、デューク・エリントン等の錚々たるアーティストのバックを務めたサックス・プレイヤーのロン・ブラウンと知り合いレッスンを受けます。
その後、元BLANKEY JET CITYの中村達也に出会い、the dayのサポート・メンバーに参加する等活躍していたそうです。
アルバムについて
本作のプロデュースを務めるのは、デヴィッド・サンボーンの右腕的存在で、プリンスの“The Most Beautiful Girl in the World“では共同プロデューサーとしてクレジットされる他、チャカ・カーン、エリック・リーズ、ラリー・グラハムといったファミリー関連アルバムでも手腕を振るうリッキー・ピーターソン。
加えて弟のセント・ポール・ピーターソンと従兄弟のジェイソン・ピーターソン・ディレイアといった”ピーターソン・ファミリー”の他、初代NPGのマイケル・Bがドラムで参加しています。
また'10年にLAからミネアポリスに引っ越しピーターソン・ファミリーと親交もあるギタリストのジョー・エリオット、と同じくミネアポリスで活躍するジェフ・カーヴァーがトランペットで参加しています。
帯に書かれてる通りファンキー&ソウルフルなジェスター・ヘアーストンの“Amen”からスタート、グルーヴ感が心地よいカーク・フランクリンの“Brighter Day”の後は再びファンク色全開となるスライ&ザ・ファミリー・ストーンの名曲“Simple Song”、カントリーの名曲"Mr.Bojangles"の後はオーティス・レディングの名曲でブルース・ブラザーズのバージョンも有名な“Can't Turn You Loose”とバラエティ豊かなカヴァーが揃っています。
後半からはオリジナルで構成され、アベレージ・ホワイト・バンドの”Pick Up The Pieces”を連想させる様な"Only One Boss"は、同じ女性サックス・プレイヤー、キャンディ・ダルファーを思い出してしまいます。
この他、リッキー・ピーターソンのキーボードも冴える"Victory"、夕方のドライブに合いそうなタイトル・トラックの"From My Soul"やラストの"Starlight"と、楽曲によって印象の変わるサラさんのサックスは魅力的で、ずーっとループして聴いてました😄
前述のリッキー・Pやマイケル・Bの正確無比で切れがありながら迫力満点のドラム、そしてファンキーなポール・Pのベース、サラさんのサックスを影で支えるジェイソン&ジェフのホーン隊、そしてジョーのエッジのあるギターの音色・・・やっぱミネアポリス・のアーティストのクオリティは最高ですね!
ライブ・パフォーマンス
彼女のオフィシャル・チャンネルにあった’16年4月のライブ・パフォーマンスを貼っておきます。