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Prince News

シンボルマーク制作の経緯をスタッフが語る

1993年6月7日、35歳の誕生日を迎えたプリンスは自らの名前を葬りPrince(Love Symbol)に改名する事を宣言しました。

当時の事を関係者が語りました。

プリンス特製カスタムフォントシンボルフロッピーディスク伝説

The Legend of Prince's Special Custom-Font Symbol Floppy Disks
The Legend of Prince's Special Custom-Font Symbol Floppy Disks

nymag.com

発音出来ず文字でもない記号に改名で困ったメディア

1993年、プリンスは自身の名前を "Prince(Love Symbol) "と呼ばれる発音出来ず文字でもない記号に改名した事で、契約弁護士やコンピュータ・ユーザーを苛立たせました。
プリンスは明言しませんでしたが、ニュースなどではワーナー・ブラザーズ・レコードとの契約を解除するための策略ではないかと言われていました。

問題はワーナーだけではなく、プリンスの事を取り上げたい雑誌やライター(記事をレイアウトするデザイナー)など多くのメディアでプリンスというアーティストの名前を入力することができない事でした。
そこでプリンスはPrinceのフォントをフロッピーディスクに入れて、新聞社に配布しました。

使用方法を定めた書類

このフォントは配布できない地域の為にCompuServeでダウンロードできるよう対応。
その際、使用方法とインストール方法を記した厳重な書類も添付されていました。
(このレターヘッドの会社Graphix Zoneは、同年インタラクティブCD-ROM「Interactive」を発売)

グラフィック・デザイナーの証言

ペイズリー・パークのグラフィック・デザイン・チームに所属していたチャック・エルメス(Chuck Hermes)によれば、このフォントのアイデアは、社内のフラストレーションから生まれたものだと語っています。

“Everybody was having a hard time. He didn’t even want us to be calling him Prince in person. Part of it was, there was this glyph, this symbol that we didn’t know how to pronounce, and he wasn’t giving us any clues.”

みんな苦労していたんだ。彼は、私たちが直接プリンスと呼ぶことさえも嫌がっていた。その理由のひとつは、このグリフ、つまり発音がわからない記号があり、彼は何の手がかりも与えてくれなかったからです。

“So we had to start communicating, we were just writing the symbol freehand,”
“It started out as we just did it for ourselves. We needed some way to be efficiently communicating with this name that we couldn’t type on a keyboard.”

だから私たちはコミュニケーションをとる必要があったんだ。
私たちは、ただフリーハンドでシンボルを書いていたんだ。最初は自分たちのためにやっただけだったんです。キーボードで入力できないこの名前と効率的にコミュニケーションする方法が必要だったんだ。

スティーヴ・パークの証言

アートワークなどを手掛けたデザイナーのスティーブ・パーク(Steve Parke)は、フロッピーディスクを郵送するのを手伝ったと証言。

He basically wanted people to start using that for his name in journalism,” Parke recalled, and — I gotta be honest with you — I was like, ‘huh.’ I just remember when started I looking at those things I was like, ‘Really? I wonder how that’s gonna play out.

彼は基本的に、ジャーナリズムで自分の名前を使うために、それを使い始めようとしたんだ。正直言って、私は『へえ』と思った。どうなるんだろう と思っていました。

It worked out pretty well. “I just remember maybe six months later,” Parke noted, “looking through Rolling Stone one time and seeing that symbol and I’m like, ‘Wow, that’s pretty impressive.’”
それはとてもうまくいったんだ。その半年後くらいに、『ローリング・ストーン』誌を見て、あのマークを見て、"すごいな、これは "と思ったんだ」

After all, could any other artist convince a major music publication to integrate a custom font?
他のアーティストが、大手音楽出版社を説得して、カスタムフォントを導入させることができたでしょうか?

“How many people can just say ‘Hey, I’m changing my name to this symbol so can you use it from now on?’ and everyone’s like ‘Alright. Okay. No questions asked. You’re Prince! We’ll do it!’ It was kind of funny to me.”
"ちょっと、名前をこのマークに変えるから、これから使ってくれない?"と言って、みんなが "いいよ "と言ってくれる人がどれだけいるか。わかりました。問答無用で。あなたはプリンスです!という感じでした。

 

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