ヴァニティ6 / セクシー・ハリケーン
Released:1982/8/11 | Label: Warner Bros.
Track List
- Nasty Girl (5:10) P
- Wet Dream (4:12) P
- Drive Me Wild (2:31) P
- He's So Dull (2:32) P
- If A Girl Answers (Don't Hang Up) (5:34) P
- Make-Up (2:40) P
- Bite The Beat (3:12) P
- 3 x 2 = 6 (5:24) P
Personnel
Produce, Arranged, Composed
- Prince (credited The Starr Company and Vanity 6)
- Dez Dickerson (4)
Written
- Prince (credited Vanity 6) (1, 2)
- Prince (credited Susan Moonsie) (3, 6)
- Prince (credited Vanity) (8)
- Prince, Terry Lewis (credited Terry Lewis,Vanity 6) (5)
- Prince, Jesse Johnson (credited Brenda Bennett,Jesse Johnson) (7)
- Dez Dickerson (credited Dez Dickerson, Vanity) (4)
Member
- Vanity (lead vocals) (1, 2, 4, 8) (co-lead vocals) (5)
- Brenda Bennett (lead vocals) (7) (co-lead vocals) (5)
- Susan Moonsie (lead vocals) (3, 5, 6)
Musician
- Prince (all instruments) (credited The Time)
- Dez Dickerson (drums) (4, 8) (guitar) (4)
- Jesse Johnson (guitar, bass, keyboards) (7)
アルバム・レビュー
ザ・タイムのデビューと同じ1981年、プリンスは次の1手としてガールズ・グループをデビューさせるべく動きます。
ステーヴ・ファグノリのアシスタントだったジェイミー・シュープスと友人だったローリン&スーザンのムーニーズ姉妹によるザ・フーカーズ(The Hookers)を結成、楽曲制作に着手しますが〈Controversyツアー〉で多忙になりプロジェクトを一時中断を余儀なくされます。
同じ頃デビューに興味を示さなかったジェミーとローリンが脱退しプロジェクトの危機を迎えますが、デニス・マシューズ(ヴァニティ)と出会い、ツアーで働いていたロイ・ベネットの妻であるブレンダ・ベネットを誘いヴァイティ6として再構築、翌年デビュー・アルバムが完成しました。
危うく女性器の名前にされそうになったヴァニティをメインに配し、3人✕胸の数=6と名付けられたユニット名、更にステージ衣装はランジェリー姿とプリンスのエロティック要素全開のヴィジュアルも話題となりました。
プリンスは偽名“The Starr★Company”で、ヴァニティ6との共同プロデュース("He's So Dull"はデズ・デッカーソン)でクレジットされていますが、実質はプリンス単独によるもの。
演奏は一部デズ・デッカーソンとジェシー・ジョンソンが参加、ソングライトにはヴァニティ6とスーザンの他、テリー・ルイス、ジェシー、デズが参加していますが、殆どの演奏とソングライトをプリンスが担当しています。
サウンドは「Controversy」頃のエレクトロ・ポップ・ソングが中心で、シングルの"Nasty Girl"は大ヒット。日本盤の訳詞はオリジナルに比べてかなり柔らかく書かれていますが、"Nasty Girl"は過激な歌詞ゆえ本国の放送局で放送禁止になりましたが、禁止となれば逆に聴きたい衝動にかられ大ヒット、ディスコ・チャートでは1位を獲得しています。一方デズが書いた"He So Dull"は、明るくてキャッチーな楽曲でしたが"Nasty Girl"程ヒットしませんでした。
この2曲を聴き比べれば、歌詞のエロティシズムさやサウンド面など総合的にデズとプリンスの格の違いが表れてます。
もっともヴァニティ6のコンセプトを理解しているプリンスに分があるのでしかたのない事かもしれません。
歌詞と言えば"Wet Dream"や"Bite The Beat"などはオーラル・セックスの事を歌っていて、今の時代では考えられない強烈なものが数多く収録されています。
サウンド面ではテリー・ルイスがソングライトで参加した5分半の大作"If A Girl Answers (Don't Hang Up)"が後のジャム&ルイス・サウンド感じさせる1曲で聴き応えがあります。
アルバムも好評で映画『Purple Rain』に出演する予定でしたが、プリンスの彼女だったヴァニティとの仲が決裂し脱退&ソロに転向。急遽オーディションで選ばれたパトリシア・コステロが代わりにアポロニアに改名しアポロニア6として再結成さました。
Music Video
Inaya Dayのカヴァー
'04年にInaya Dayによってカヴァーされています。