Tony Lemans / Tony Lemans (’89)
トニー・リーマンズ / トニー・リーマンズ
アルバム情報
Released:1989/10/10 | Label: Paisley Park Records, Warner Bros.
Track List
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PersonnelProduce, Arranged
Written
Additional Musician
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アルバム・レビュー
学生時代の友人レニー・クラヴィッツが先にデビューし、遅れをとったトニーが逆転すべくペイズリー・パークの助けを得てリリースしたデビュー・アルバムです。(レニーのデビュー作「Let Love Rule」は同年9月19日リリース)
プロデューサーにはスクリッティ・ポリティのデヴィッド・ギャムソンが参加、トニーも「Sin O’ The Times」や「Parade」シーラ・Eの「Romance 1600」等でエンジニアを務めたコーク・ジョンソンと共同プロデュースを行っています。
ゲストにはマーカス・ミラー、そしてプリンスの当時バンドで圧巻のヴォーカルを披露していたボニー・ボイヤーが参加しています。
デビュー・シングル“Higher Than High"はクレジットこそ無いですが“Lovesexy"とスライ&ザ・ファミリー・ストーンの”The Same Thing”をサンプリングしたいかにも”ペイズリー・パークからデビューしました”感を演出した1曲です。
この他、当時流行ったニュー・ジャック・スウィング風の“Cookie Crumbles"、ファルセットを上手く使ったバラード・ナンバーの“Forever More"と3枚のシングルをリリースしました。
クレジット上は今回も”名前貸し”の様に見えますが“Different Kinda Thing"のソングライトは“Tony LeMans, Michael Whitfield“になっていますが、リリースされる1年前の’88年のにプリンスが歌ってるアウトテイクがあるのでもしかすると共作(もしくはカヴァー?)なのかもしれません。(クレジットにあるギターの“Fred Astaire III"はプリンスと言われています)
デビュー・アルバムは決して成功したと言えませんが、2ndも制作中だったしプロデューサーとしても頑張ろうとしていただけに残念です。
Fuchsia Light
プリンスがプロデュースし、トニーのヴォーカルまで録音された楽曲に”Fuchsia Light”という曲があります。
本来はこのアルバムに収録されるハズでしたが、トニーとプリンスの関係が悪化(原因は当時プリンスと良い仲だったイングリッド・シャヴェイスが関与してるという話も・・・魔性の女ですねぇ)し未発表作となってしまいました。
プリンス・ヴォーカルも存在しますが、この問題を思い出すのか結果的にプリンスのアルバムにも収録されずお蔵入りとなりました。
Music Video
この翌年『グラフィティ・ブリッジ』公開。
レザー・ジャケット&シルエットのMVは後の”Thieves In The Temple”を彷彿させますねw
2018-05-27
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