シーラ・E / ザ・グラマラス・ライフ
目次
アルバム情報
Released:1984/6/4 (appleやamazonでは5と記載) | Label: Warner Bros.
Track List
| PersonnelProduce, Arranged, Composed
Written
Additional Musician
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アルバム・レビュー
'84年にプリンスの薦めで、これまでバックに徹していた彼女をフロントとして脚光を浴びることになるデビュー・アルバムが本作です。
プロデュースにはThe Starr★Company(プリンスの偽名)とシーラ・Eの共同で行われ、一説ではたった5日でレコーディングを済ませたと云われる本作は、その日数を忘れさせる程素晴らしいアルバムに仕上がっています。
力強いパーカッションとシンセ・サウンド、そして彼女の楽しそうな姿が見える様なポップ・ソングの"The Belle Of St.Mark"からスタートし、ザ・タイム辺りを連想させるファンキーなギターとシンセに加えビート感のあるパーカッションがCOOLなインスト・ナンバーの"Shortberry Strawcake"、エキゾチックな魅力のバラード・ナンバーの"Noon Rendezvous"や"Next Time Wipe The Lipstic Off Your Collar"、1曲目と同じくプリンス・ファミリーのジル・ジョーンズをバック・ヴォーカルに迎え贅肉を殺ぎ落としたようなシンプルなサウンドの中に妖しいヴォーカルを覗かせるファンク・ナンバーの"Oliver's House"、そして彼女を語る上でなくてはならない出世作の"The Glamorous Life"が収録されています。
8分58秒と長い"The Glamorous Life"ですが、彼女のパーカッショニストとしての魅力を凝縮した楽曲は今聴いてもまったく色褪せず、鳥肌が立つような興奮を覚えます。(ウェンディ&リサのリサの弟でもあるデヴィット・コールマンのチェロ、ジョージ・ベンソンやアル・ジャロウのアルバム参加してるラリー・ウイリアムズのサックスも秀逸)
ジェシー・ジョンソン絡みのクレジット
これまでジェシーは"Shortberry Strawcake"の制作に参加と言われていました。
ところがDuane Tudahl著「Prince and the Purple Rain Era Studio Sessions: 1983 and 1984」に記載されてるジェシーとスーザン・ロジャースの会話によれば、プリンスはジェシーが作ったリスム・トラックを"The Belle Of St. Mark"で使ったもののクレジットに入れず、代わりに関わってない"Shortberry Strawcake"のクレジットに記載したそうです。
これはプリンスが単純に記載ミスなのか?それともオープニング・トラックにジェシーの名前を入れたくなくて故意にそうしたのか...真意は謎のままです。