ヘヴン / シーラ・E & ザ・E-トレイン
Released:2001/8/28 | Label: Concord
Track List
- Anticipation (1:15)
- Joy (4:39)
- Heaven (5:14)
- Waiting For You (4:05)
- Slight Accent (5:31)
- I Can Go On (4:23)
- Bahia (5:45)
- Who's Taking Care Of You? (4:23)
- Trust Me (5:10)
- Closer (5:18)
- River God (6:18)
- Revelation (1:35)
Personnel
Produce, Arranged
- Sheila E.
- Sheila E., Mano Hanes (2, 6, 10)
- Sheila E., Peter Michael Escovedo (3)
Written
- Sheila E.
- Renato Neto (1, 12)
- Peter Michael Escovedo (3)
- Marvin McQuitty, Joey Woolfalk (6)
- Raymond McKinly (9)
- Nicole Nordeman (11)
Additional Musician
- Sheila E. (Vocals, Drums, Percussion & Keybords)
- Renato Neto (Keybords) (1, 5, 7, 11, 12)
- Eddie M. (Sax) (1, 5, 11, 12)
- Maurice Fitzgerald (Bass) (2, 6, 10)
- Mano Hanes (Keybords) (2, 6, 10)
- Donald Hayes (Sax) (2)
- Reggie Hamilton (Bass) (3, 9)
- Byron Williams (Key,Organ) (3-5, 9)
- Paul Jackson Jr. (Guitars) (3, 4, 8)
- Gerald Albright (Sax) (3)
- Lynn Mabry (Vocals) (3, 6-9, 11, 12)
- Peter Michael Escovedo (Vocals, Drums & Percussion) (3)
- Raymond McKinly (Bass) (4, 5, 7)
- Ray Obiedo (Guitars) (5, 7)
- Steve Baxter (Trombone) (5)
- Joey Woolfalk (Acoustic Guitar) (6)
- Michael O'neill Guitar) (9)
- Ramone Flores (Trumpet) (9)
- George Duke (Mini Moog) (10)
- Rhonda Smith (Bass) (11)
アルバム・レビュー
ジャズ・レーベルのコンコードからリリースされた前作「Writes Of Passage」から約3年(日本盤は'00年12月にリリース)振りとなる本作は、前作で聴かれたスムース・ジャズをベースにしつつもジャジーな曲や軽快なファンク等、より音楽性の幅を広げた作品になっています。
今回もアーティストは”シーラ・E アンド ザ・E.トレイン”名義ですが、アート・ワークは全てシーラのみ。曲によってバンド編成を変えているので写真を掲載しなかったのかもしれません。
前作からの参加はレナート・ネトとゲスト参加したベテランのレイ・オビエド、そしてシーラの弟ピーターの3人が参加、この他にはシーラと長年親交のあるエディ・M、来日公演にも参加したリン・マプリーを始め、ポール・ジャクソンやジョージ・デュークらベテランが脇を固めています。
エディ・Mのゆったりとしたサックスが心地よいイントロ的要素の"Anticipation"からスタートし、ドナルド・ヘイズのサックスとシーラのドラムがアーバンな感じを醸し出しているインスト・ナンバーの"Joy"、そしてP・ジャクソンJr.のギターやG・アルブライトのサックスの軽快なサウンドに弟ピーターとリンのコーラスが絶妙に絡む辺りがシャカタクを連想させるスムージーなタイトル・トラック"Heaven"へと続く辺りは、前作よりも馴染んだ感じを受けます。
この他、リン・マプリーがメインを歌いシーラがバックを添えるという形で歌われたリチャード・マークスのカヴァー曲"Waiting For You"を始め、シーラの軽快なドラムをバックにS・バクスターのトロンボーンとエディ・Mのバトルが楽しい軽めのファンク・ナンバーの"Slight Accent"、ボイス・ボックスを使った歌声がチョッピリ可愛いR&Bナンバーの"I Can Go On"、アコギの音色がしっとりとした雰囲気を醸し出している"Who's Talking Care Of You?"、そしてラストにはイントロと同じく短い楽曲の"Revelation"で静かに幕を閉じています。
全体的にはファンクやR&B、ジャズ等の楽曲を収録しつつも方向性が一環しているので纏まりの良い内容になっています。
個人的には、80年代の様な激しいパーカッションやドラム・サウンドを中心としたシーラを前面に押し出したナンバーを聴きたい気もするのですが、バンドとしての大人の魅力を感じさせる本作は非常に聴き易いジャジーなアルバムだと思います。