ロージー・ゲインズ / トライ・ミー
アルバム情報
Released:1994 (unreleased) 2005 | Label: Dredlix Music Dome Records
Track List
| PersonnelProduce, Arranged
Written
Additional Musician
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アルバム・レビュー
’93年にリリース予定だった「Concrete Jungle」がプリンスとワーナーとの不和によりお蔵入りとなり、仕切り直す形で再度レコーディングされ翌'94年にリリースされる”ハズ”だったのが本作です。
'94年の頃のプリンスとワーナーの関係はさらに悪化し、結果的にこのアルバムもお蔵入りとなり、この2回のお蔵入りでロージーはプリンスの元を離れ、翌年モータウンから「Closer Than Close」をリリースします。
”お蔵入り”になったアルバムなのですが、'05年に自主レーベルからデジタル販売されました。
こういうケースは非常に稀、しかも'10年には最初にリリースする予定だった「Concrete Jungle」までデジタル販売されました。
上記の経過を考えると「Concrete Jungle」から「Closer Than Close」に作る過程の作品としてとても貴重なアルバムです。
デジタル配信の為詳しいクレジットは不明ですが、本作でプリンスの関与作は'01年にnpgmcのAhdio Show #04で配信された"Hit U In The Socket"1曲のみですが、ついに公式リリースという事になりました。
前後のアルバムと比較すると"The Bitch"、"In The Middle Of The Garden"、"Ooh La La "、"Do What You Wanna Do"、"Play That Beat"、"JAH Love"の計7曲が使われるものの、収録時間の違う別バージョンが収録されていてブラッシュアップの過程を聴く事が出来ます。
本作での注目はラストのカヴァー曲"(Everything I Do) I Do It for You"で、オリジナルはブライアン・アダムスでケヴィン・コスナー主演映画『ロビン・フッド』('91)のサントラに収録されています。オリジナルの印象が強いですがロージーのしっとりとした中に力強さを感じるカヴァーもナカナカ良いです。