The Voice / Mavis Staples (’93)
メイヴィス・ステイプルズ / ザ・ヴォイス
アルバム情報
Released:1993/8/24 | Label: Paisley Park Records, Warner Bros.
Track List1993 Releace
1995 re-issued
1995年の再販版には"Come Home"が追加収録。 |
PersonnelExective Producer
Produce, Arranged
Written
Additional Musician
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アルバム・レビュー
’89年にリリースした前作「Time Waits For No One」後、プリンスの主演映画『Graffiti Bridge』ではテヴィン・キャンベルの母親役として出演し、"Melody Cool"他を歌う等、ペイズリー・パークのアーティストとして活動しているメイヴィス。
本作はプリンスの改名宣言が報道された’93年にリリースされた、前作から約4年振りのアルバムです。
全8曲中、6曲(2曲は別プロジェクト)に関与しプリンスの意気込みが見られた前作に対し、今作では全12曲中、8曲(1部共作)を制作していますが、実際にプロデュースしたのは前述の映画で使用された“Melody Cool"とペイズリー・パーク名義ですが“The Voice"の2曲に留まっています。
とはいえ、エグゼクティブ・プロデューサーはプリンスで、自分が作った曲は「Come」でも仕事をしているブレインのリッキー・ピーターソンらが担当しているしミュージシャンとして参加している作品もあるので”名前貸し”という感じではないです。
当時(’91年)ニュースになったロドニー・キング事件に対する"声"としてプリンスとロージーが共作した重量級のFunkナンバーの“The Voice"、バックに「Graffiti Bridge」や「Diamond & Pearls」で参加したスティールズのゴスペル・ワークをバックに疾走感のあるFunkを熱唱する“House In Order"、一転してスロー・テンポで切々と歌うゴスペル調の“Blood Is Thicker Than Time"、ビデオ『The Undertaker』でも歌われている楽曲のメイヴィス版の“The Undertaker"、キャンディ・ダルファーをゲストに迎え"Party Man"を連想させるスピード感のあるヒップなナンバーの“A Man Called Jesus"、そしてラストは「Lovesexy」に収録されていた“Positivity"をより力強いグルーヴにアレンジした作品が収録されています。
全体的なサウンドは当時(Prince & The NPG)の作風に近い形ではありますが、サウンドに負けないメイヴィスの圧倒的な歌唱力が楽しめる作品になっていると思います。
Music Video
1995年リイシュー盤
’95年に再販されたアルバムは曲順が変更され、「Time Waits For No One」の“Come Home"が再び収録されています。
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