キッド・クレオール&ココナッツ / プライヴェート・ウォーターズ
Released:1990/3/21 | Label: Columbia Records
Track List
- I Love Girls (3:46)
- (No More) Casual Sex (3:19)
- The Sex Of It (3:32) P
- Cory's Song (4:17)
- Dr. Paradise (4:38)
- Takin' A Holiday (0:39)
- Lambada (3:37)
- Funky Audrey And The Coconut Rag (4:13)
- When Lucy Does The Boomerang (3:50)
- He's Takin' The Rap (3:49)
- Pardon My Appearance (3:15)
- Laughing With Our Backs Against The Wall (6:18)
- My Love (1:09)
Personnel
Produce
- August Darnell
- Michel Sauvage (1)
- Prince & David Z. (3)
- Michel Sauvage, Ronnie Rogers (5, 8)
- The Jerks (7)
Written
- Kid Creole And The Coconuts
- Prince (3)
Musician
- Prince (all background vocals and instruments) (3)
- Levi Seacer, Jr. (percussion, keyboards) (3)
- Eric Leeds (tenor sax) (3)
- Atlanta Bliss (trumpet) (3)
- Sheila E. (background vocals) (3)
- Dian Sorel (background vocals) (3)
アルバム・レビュー
ファンク+ラテン="ファンカラティーナ"というスタイルで日本でも'82年のアルバム「Tropical Gangsters」がヒットしたキッド・クレオール&ザ・ココナッツ、本作は7作目でコロムビア・レコード移籍第一弾のアルバムです。
プロデューサーはキッド・クレオールことオーガスト・ダーネルの他に、ボビー・ブラウン等を手掛けたマイケル・ソバージュやプリンス(とデヴィッド・Z)等が担当。
先行シングルはプリンスが手掛けた"The Sex Of It"で、シーラ・E、彼らのファンだったエリック・リーズ、リーヴァイ・シーサー,Jr.、アトランタ・ブリスと鉄板ミュージシャンが参加してるのでモロにプリンス・サウンドをバックきキッド・クレオールがカラオケ歌ってる様な感じです!
"The Sex Of It"について
"The Sex Of It"はヨーロッパで人気はあったもののアメリカで伸び悩んでたキッド・クレオールに楽曲を提供する事を約束し実現した1曲。
August Darnell talks life as Kid Creole, working with Prince, his new musical, teaching at Hofstra, and more — Paltrocast
www.noplacelikelongisland.com
エリックのインタビューによれば、プリンスが書いた新曲を一聴して気に入ったエリックは、プリンスが居ない時にエンジニアにお願いし聞かせてもらったそうです。
キッド・クレオールが好きなエリックは”彼らがやりそうな曲だ”思うとホーン・アレンジを制作。後日プリンスに曲をどうするのかと尋ねると”キッド・クレオールに送る”と言われて驚いたそうです。
Eric Leeds : Workshop transcription - ecnirp vs prince : a lifetime of musical work
ecnirp.over-blog.com
他も2ndシングルの"I Love Girls"や名曲"Lambada"をカヴァーしたりと彼ららしいサウンドで楽しい1枚です。
"The Sex Of It"はThe Timeのアルバムに収録される予定だった
2019年12月22日、'88年~'94年までプリンスの下でアート・ディレクターを担当していたJ.C.Munsonが興味深い投稿をしました。
Found this recently tucked away in storage. Copy of a preliminary track list for The Time’s “Corporate World” album. It was given to me in while I worked on album cover ideas for it at #PaisleyPark . #PrinceRogersNelson #Prince #TheTime pic.twitter.com/eT4R6nlf2d
— J.C.Munson (@ooleef) December 21, 2019
これによれば、"The Sex Of It"は当初ザ・タイムの「Pandemonium」の前に計画していたお蔵入りアルバム「Corporate World」に収録予定だったようです。(モーリスがヴォーカルを録ったかどうかは不明)
ベース・トラックは'87年のものですし、ヴォーカルもモーリスと似たタイプだったからタイミングが違えばキッド・クレオールに渡らなかったかもしれないですね。危ない危ない...
Music Video
2枚組リマスター盤
2018年に本作と'91年リリースの「You Shoulda Told Me You Were...」の2枚をまとめたリマスター盤がリリースされました。
このデラックス盤には"The Sex Of It (Extended Remix Version)"(6:30)と"The Sex Of It (House Version)"(6:38)の2曲のリミックスが収録されています。
PRIVATE WATERS IN THE GREAT DIVIDE/YOU SHOULDA TOLD ME YOU WERE… : 2CD DELUXE EDITION