A Flutter And Some Words / Ingrid Chavez (’10)
ア・フラッター・アンド・サム・ワーズ / イングリッド・シャヴェイズ
アルバム情報
Released:2010/1/26 | Label: Ten Windows Records
Track List
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PersonnelProduce
Musician
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アルバム・レビュー
映画『グラフィティ・ブリッジ』(’90)のヒロインとして登場し、’91年にはペイズリー・パーク・レコードからプリンス「May 19 1992」で歌手デビューを果たしたイングリッド。
プリンスの元を離れ翌年にはデヴィッド・シルヴィアンと結婚し幸せな生活を送っていましたが’05年に離婚を発表、暫く表舞台から退いていましたが’10年に音楽活動を再開、アルバムとしては約18年4ヶ月振りとなる2ndアルバムです。
プロデューサーにはイングリッドの他に映画音楽を手掛けるリチャード・ワーボーウェンコとアレサンドロ・マッツィテッリが参加していますが、実質は彼女が主導権を握った形で制作されていると思われます。
ベルベットの様な肌触りの様なヴォーカルは相変わらず健在で、基本的には「May 19 1992」同様、詞パートの“Wing Of A Bird"の後アコースティック・サウンドをバックにしっとりと歌う”Mine”その後また詞パートの”Exhale”と、ポエトリー・リーディングの楽曲挟みつつ一つの物語を構築、歌パートもストリングが効果的でワルツを連想させる三拍子のリズムによるタイトル・トラックの”A Flutter And Some Words”等は独特な世界観で難易度高めですが、MVも制作された“By The Water"等はキャッチーで、この辺のバランス感覚はデビシルから受け継いだセンスかもしれません。
中盤以降では、シンプルな歌詞で綴った”Path Of Rain”、変速サウンドと情緒不安定の歌詞がタイトルにピッタリの”Tightrope (綱渡り)”、チェロのサウンドで時を刻む効果を表現し夢の世界感を連想させる“Dreamland"も魅力的な1曲です。
Music Video
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