Dr.フィンク / ウルトラサウンド
アルバム情報
Released:2001/9/7 | Label: Oarfin Records
Track List
| PersonnelProduce, Arranged, Composed
Musician
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アルバム・レビュー
'91年にプリンスの下を離れてからは、ビートルズのカヴァー・バンドやSFテーマ集、ゲーム・サウンドやサウンドトラックの作曲等を担当していたドクター・フィンク、本作はミネアポリスのレーベル〈OarFin Records〉からリリースされた"Dr.Fink名義"としては初のオリジナル・アルバムとなります。(本名のMatt Finkでは数作リリース)
セルフ・プロデュースで制作された本作は、キーボード奏者のドクターらしい打ち込み系のポップ・サウンドが収録されています。
自らヴォーカルを担当しバック・ヴォーカルにスター・ウイリアムズという女性を起用しキャッチーなファンク・ソングに仕上げたタイトル・トラックの"Ultrasound"を始め、80'Sっぽいハウス・テイストのインスト・ナンバー"Ecstasy"、ジェームス・ベリンガーのギターが哀愁を誘うミディアム・ナンバーの"Nobody Child"、ちょっと古臭いけどそこがナカナカ趣きのあるダンス・ナンバーの"Nothin' But A Smile"等、ザ・レヴォリューション時代の頃のドクターが感じられる楽しいナンバーが続きます。
この他では、コニー・オルソンの切ないヴォーカルとラテンっぽいサウンドが魅力的なスロー・ナンバーの"Night Flight"、ロック・テイストを織り交ぜたスピード感のあるデジタル・ビートがカッコ良いインスト・ナンバー"Cyber Monkey"、重めのビートと女性コーラスをバックにドクターが渋く歌うラヴ・ソングの"Save Me"等がオススメです。
全体を通して良い意味でレトロっぽい印象で、キャッチーなサウンドはDr.フィンクのキャラクターを反映しているような好感の持てるアルバムです。