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1-800 NEW FUNK / 1-800ニュー・ファンク ('94)

アルバム情報

Released:1994/8/12 | Label: NPG Records, avex trax

Track List

  1. MPLS - Minneapolis (4:26) P
  2. Hollywood - George Clinton (4:33)
  3. Love Sign - Nona Gaye & Prince (4:31) P
  4. If Eye ♥ U 2night - Mayte (4:19) P
  5. Color - The Steeles (4:20) P
  6. 2gether - New Power Generation (5:07) P
  7. Standing At The Altar - Margie Cox (3:54) P
  8. You Will Be Moved - Mavis Staples (4:11) P
  9. 17 - Madhouse (5:23) P
  10. A Woman's Gotta Have It - Nona Gaye (4:30)
  11. MPLS Reprise - Minneapolis (0:48) P
  12. Standing At The Altar (Extended Version) - Margie Cox (5.59) P
  13. The Most Beautiful Girl In The World (Sax Mix) - Brian Gallager (4:29) P
  14. The Most Beautiful Boy In The World - Mayte (4:34) P

12-14.日本盤ボーナス・トラック

Personnel

Produce

  • Prince (1)
  • George Clinton & Dallas Austin (2)
  • Prince & Ricky Peterson (3)
  • Ricky Peterson (4, 8, 10)
  • Kirk J (5)
  • New Power Generation (6)
  • Mr. Hayes [aka Morris Hayes] & Greg Sain (7)
  • Madhouse (9)

Written

  • Prince
  • Prince  (credited to Sonny T.) (1, 11)
  • Tracey "Treylewd" Lewis, Dallas Austin (6)
  • Prince (credited to New Power Generation) (6)
  • Prince (8)
  • Prince , Eric Leeds, Michael Bland, Sonny Thompson & Levi Seacer, Jr. (9)
  • Bobby Womack, Linda Womack and Darryl Carter (10)

Artists

  • Prince (3, 13)
  • MPLS (1,11)
  • George Clinton (2)
  • Nona Gaye (3,10)
  • Mayte (4,14)
  • The Steeles (5)
  • The N.P.G (6)
  • Margie Cox (7,12)
  • Mavis Staples (8)
  • Madhouse (9)

アルバム・レビュー

Princeへ改名宣言し、プリンスとしてのラストアルバム「Come」を発表した後にリリースされた本作は、NPG Recordsのレーベル・アーティストの作品を集めたオムニバスです。
この時点でワーナーと決別していたプリンスは、Bellmark/Life Records(日本盤はavex trax)からリリースしました。

参加アーティストはジョージ・クリントンメイヴィス・ステイプルズ等の既発曲の他、マッドハウススティールズマイテ、プリンスとNPGのメンバー+αで構成された覆面ユニットMinneapolis等レアな楽曲を含んだプリンス・ファミリー好きには楽しいオムニバス盤になっています。

Minneapolisは、プリンスソニー・Tモーリス・ヘイズザ・スティールズといったお馴染みのメンバー+「Graffiti Bridge」でザ・タイムの"Shake!"にコーラスで参加したジャナ・アンダーソン(Jana Anderson)、Dr.マンボズ・コンボのメンバーでマイテやメイヴィスのアルバムにも参加したビリー・フランツ(Billy Franze)が参加しています。

Minneapolisによるファンキーな"Minneapolis"からスタート、「Hey Man...Smell My Finger」('93)からは"The Big Bump"をプロデュースしたもののダラス・オースティンがプロデュースした"Hollywood"を収録、銃によりこの世を去ったマーヴィン・ゲイの愛娘ノーナと銃撲滅を歌ったメッセージ・ソング"Love Sign"、ミーシャ・パリスに書いた同名曲をマイテにカヴァーさせた"If I Love U 2night"、「Graffity Bridge」に参加していたミネアポリスのゴスペル・ユニット、スティールズによるアーヴァンな香り漂う"Color"等、ここ数年にリリースされた曲が上手く纏まって収録されています。

中盤以降では、NPG名義の2ndアルバム「Gold Nigga」に収録の"2gether"挙式3日前に破局したキーファー・サザーランドとジュリア・ロバーツのロマンスを題材にしたと言われるマギー・コックスによる"Standing At The Altar"、スティールズ同様「Graffity Bridge」に出演したステイプルズ・シンガーのメイヴィスによる圧倒的なヴォーカルとゴルペス感溢れる"You Will Be Moved"、そして幻のマッドハウスの3rdアルバム「24」に収録されているジャジーなインスト曲の"17"といったレアな音源も魅力的です。

この後でリリースされたアルバムもあるので結果的には目新しさはなくなったものの前述のマッドハウスなど入手困難な楽曲もあるのでそれなりの価値はあると思います。

尚日本盤には"Standing At The Altar"のリミックス、ミニアルバム「The Beautiful Experience」に収録の"The Most Beautiful Girl In The World (Sax Mix)"、そしてマイテの「Child Of The Sun」に収録された"The Most Beautiful Boy In The World"がボーナス・トラックとして収録されています。

ワーナーとプリンスの確執が表面化した広告

本作の4日後にリリースされるComeの宣伝をするためワーナーは「私たちワーナー・ブラザースは、アーティストに心からの敬意を払っています。」とレーベルとしての信念とアーティストに対して真摯に向き合ってる事を強調、その上でプリンスの改名を揶揄する広告を掲載。
これに怒ったプリンスは「1-800 NEW FUNK」の広告で「私たちNPGレコードはアーティストに敬意を持って接しています。」と同文を皮肉った内容で反撃しました。

We here at Warner bros treat our artists with a lot of heart.
It make us smile when they become star.
if our artists want to be calld 🌀 or ☯ that's cool.
We just want to make a $ and have a good time.
So here's the new Prince album.
But Don't call him Prince. call hin Prince. OK?

ワーナー・ブラザースは、アーティストに真心を込めて接しています。
彼らがスターになったとき、私たちは笑顔になります。
アーティストが「🌀」や「☯」といった名前を使いたいと望むなら、もちろん歓迎します。
私たちは、皆さんと一緒に楽しい時間を過ごし、その結果として利益を得られればと願っています。
というわけで、これが新しいプリンスのアルバムです。
でも、彼のことをプリンスとは呼ばないでください。Princeと呼んでください。いいですね?

We here at NPG Records treat our artists with a respect.
It make us cry when they are cry.
if they have new music they want to give to their fan's that's cool.
We just want to bring you music so you can have a good time.
So here's the new album Prince and friends.
Just fon't call him Prince. OK?

NPGレコーズは、アーティストを尊重して接しています。
彼らが泣いているとき、私たちも涙を流します。
もし彼らがファンに届けたい新しい音楽を持っていれば、それは素晴らしいことです。
私たちはただ、皆さんに音楽を届け、楽しい時間を過ごしてほしいだけなのです。
というわけで、これが新しいPrinceと仲間たちのアルバムです。
ただ、彼のことをプリンスとは呼ばないでください。いいですね?

ミュージック・ビデオ

ジャナ・アンダーソンのインタビュー

Minneapolisのコ・リード・ヴォーカルだったジャナ・アンダーソンはアルバムがリリースされる頃には既に脱退していた。当時の事を後年話していて、そこにはリリースされるまで自分のヴォーカルがそのまま使われてる事を知らなかった事、2008年にプリンスと再会した時”当時レコード会社とのトラブルで疲弊し君に酷いことをした”と謝罪した述べている。

A Purple Day in December: "Jana Jade's Army" - Interview with Jana Anderson
A Purple Day in December: "Jana Jade's Army" - Interview with Jana Anderson

www.apurpledayindecember.com

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