アルバム情報
Released:1995/3/27 | Label: NPG Records
Track List
- NPG Operator Intro (0:33)
- Get Wild (4:33)
- Segue (0:37)
- DJ Gets Jumped (0:22)
- New Power Soul (4:09)
- DJ Seduces Sonny (0:38)
- Segue (0:42)
- Count The Days (3:24)
- The Good Life (5:48)
- Cherry, Cherry (4:44)
- Segue (0:18)
- Return Of The Bump Squad (7:19)
- Mashed Potato Girl Intro (0:20)
- Segue (3:00)
- Big Fun (7:26)
- New Power Day (3:48)
- Segue (0:14)
- Hallucination Rain (5:48)
- NPG Bum Rush The Ship (1:40)
- The Exodus Has Begun (10:05)
- Outro (0:35)
Personnel
Produce,Arranged,Composed
- Prince (クレジットはThe New Power Generation)
Associate Producer
- Kirk Johnson (9,10,12)
Member
- Sonny T. (Bass & Lead Back Vox)
- Michael B. (Drums & Vox)
- Mayte (Back Vox & Spanish Vibe & Hallucinations)
- Tommy Barbarella(Piano, Purpleaxxe & Vox)
- Mr.Hayes [aka Morris Hayes] (Organ,Synths & Vox)
- (クレジットはTora Tora) (Double Bass, Vox)
Additional Musician
- New Power Generation Hornz (2,5,20)
- Ericc Leeds (Saxophone & Flute) (9,12,15)
- Michael Scott (Strokes Guita) (10)
- Denis Border (Electric Violin) (12,18)
- Rain Ivana (NPG Operator)
- The Steeles (Back Vox) (20)
- And More....
アルバム・レビュー
ワーナーと契約に揉めて1993年6月の「改名宣言」後、1994年8月にプリンスの名を滅した「Come」、同年11月にはリリース直前に取り止めた1987年制作の「Black Album」を次々リリース、翌年もスピードを落とさず「The Gole Experience 」をワーナーからリリースします。
本作はそんなリリース・ラッシュの最中ニュー・パワー・ジェネレーション名義として「Gold Nigga」から1年半振となる2ndアルバムがリリースされました。
ワーナー側からは1年に複数アルバムを出されては売上が分散してしまうというクレームに対し、メイン・ヴォーカルをソーニー・Tを立て、自らは顔を薄いベールで隠した”トラ・トラ(Tora Tora)"という新たなペルソナを被る事で”プリンスの作品とは別物”と強くアピールし自身のNPG Recordsからリリース形を取りました。
傍目からは”まるで子供の様だ”と揶揄される事もありましたが、逆を言えばプリンスとしては周りになんと言われようとリリースしたかった作品と言えます。
アルバム制作時期は「The Gold~」と同じ頃(1994年5月下旬から1995年1月)におこなわれたのでNPGのメンバーやNPG Operatorのレイン・イヴァーナ、スティールズ等ほぼ一緒のミュージシャンで制作されています。
1994年2月にペイズリー・パーク・レコードは解散するのですが、冒頭の”NPG Operator Intro”で解散に触れ、NPGレコードでは世界規模の人材を発掘中であると事、求める人材は自由でなければならない、賢くなればならない、そしてなにより”Get Wild(ワイルドになれ)”と告げられ"Get Wild"に突入と、ファンキーなサウンドをバックにプリンスが置かれた状況を色濃く反映された作品になっています。
本作ではNPG Hornzによるホーン・セクションが効果的に使われていて、JBサウンドにも通じる前述の"Get Wild"やグルーヴ感がたまらないインスト・ナンバー(コーラスのみ)の"New Power Soul"では一歩下がってMr.ヘイズのオルガンやホーンズの引立役になっているなど正にバンドならでは1曲だと思います。
他にもソニー・Tがメイン・ヴォーカルをとるアコースティック・バラードの"Count The Days"や、マイケル・スコットのギターも渋い"Cherry,Cherry"等もソウルフルで良いですし、P-Funkっぽいサウンドの"Retuern Of The Bump Squad"や"The Exodus Has Begun"等かなり良いです。
曲間に入る"Segue"はちょっと邪魔な感じもしますが、”Dream Factory”を流してるDJブラザー・ジュールスに対し”本物の音楽を聴きたいだろ?!”自虐ネタを入れるなど結構面白い寸劇が収録。いつか日本語盤がリリースされる事を願っています。
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