デビッド・ヘルボック / パープル
アルバム情報
Released: 2012/9/10 | Label: Traumton
Track List
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Written
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アルバム・レビュー
映画『Purple Rain』が公開された'84年、オーストリアのフェルトキルヒで誕生。
12歳でジャズを勉強し、'05年に音楽学校を卒業するとティエリー・ラング等からから師事を受けコンクールで様々な賞を獲得した若きピアニストです。
ソロやトリオ等で何枚もアルバムをリリース、セロニア・モンクやスター・ウォーズのカヴァーと様々なジャンルの楽曲を独創的で実験的なサウンドのアルバムをリリースしていますが、'12年にリリースされた本作はプリンスに的を絞ったピアノ・ソロ・アルバムですです。
"Diamonds & Pearls"を4つに点在させ全体の柱とし、その間に名曲を散りばめた構成になっています。
ジャンル的には”ジャズ”になりますが”フリー・ジャズ”の部類で、ボディを叩いたりピアノの内部の弦を抑えて演奏する"ミュート"や弦そのものを弾いたりタッピングする”内部演奏”を織り交ぜた自由な演奏です。
言葉にするのは難しいので↓の”KISS”の動画を見ていただくと一目瞭然です。
美い雨音を連想する"Purple Rain"、徐々にテンションが上がっていく"Delirious"、最初は何のカヴァーか判らないけど徐々に顔を覗かせる"Controversy"や"When You Were Mine"・・・アヴァンギャルドなカヴァー・アルバムは、一度嵌まると抜け出せない中毒性のある1枚だと思います。