1988年にリリースされた「Lovesexy」のデジタル盤は、これまでプリンスの意思を尊重しCDでリリースされた時と同じ1トラックでリリースされていましたが、トラックを切ったバージョンがサブスクやApple Musicなどでリリースされました。(moraの日付から販売開始は2月11日から)
LOVESEXY
当時アートワークが話題になりましたが、それ以上に衝撃を与えたのはCDの全曲を1トラックに収めた事。
1980年代初期に登場したCDは、1986年に販売枚数ベースでLPを追い抜い抜きます。
アナログ盤と違って気軽に曲をスキップする事が出来るようになり”アルバム”という作品性や楽曲の軽視を危惧したプリンスなりの抵抗でした。(但しドイツ盤はトラックが切ったバージョンが販売)
参考Lovesexy / ラヴセクシー ('88)
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iTunesなどmp3の登場でダウンロード販売される様になってもプリンスは姿勢を崩さず「Lovesexy」は1曲のみでリリースされましたが、今回ついにトラックを切られたようです。
トラックが切られた事に対して思うこと
トラックと言えば、昨年アデルがSpotifyに「30」のシャッフル機能を削除するようお願いした時、「Lovesexy」の事を思い出しました。
Spotifyがアデルのアルバムからシャッフル機能を削除。本人の「たった一つのお願い」だった。 | ハフポスト WORLD
www.huffingtonpost.jp
プリンスは普及し始めたCDのシャッフル(またはスキップ)機能に対抗するため1トラックにする事で作品の世界観を崩せないようにしました。
そういう背景もあるためトラックを切った本バージョンに対し”作品への冒涜”である言う意見も最もな事ですが”好きな曲を何度も聴けて嬉しい”というファンの心理も判ります。
どちらに軸足を置くかで変わるでしょうし、私自身トラックが切ってあるドイツ盤を聴いてるので説得力はありませんが、聴く時にほんの少しでも”プリンスがどういう気持ち1トラックにしたか”という事を知っていてもらえたら良いのではないでしょうか。
その他のサイトでも販売
Prince『Lovesexy』のアルバムページ|2002681986|レコチョク
recochoku.jp
音楽ダウンロード・音楽配信サイト mora ~WALKMAN®公式ミュージックストア~
mora.jp
Prince「Lovesexy」のアルバムダウンロード|音楽ランキングや最新曲ならmusic.jp
music-book.jp
1トラック版も存在
Spotifyには1トラック版も残っています。