PLECTRUMELECTRUM / プレクトラムエレクトラム ('14)

アルバム情報

Released:2014/9/30 | Label: NPG Records, Warner Bros.

プレクトラムエレクトラム

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プリンス&サードアイガール ワーナーミュージック・ジャパン 2014-10-01

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3RDEYEGIRLについて

｢ART OFFICIAL AGE｣と同日にリリースされたのが本作です。
このアルバムは2013年から活動を共にしている女性３人のユニット”サードアイガール”との共作アルバムです。
３人の加入時期はバラバラで、ベースのイダ・ニールセン(イーダと記載される場合もあり)は'10年頃からジョシュ・ダンハムに代わってNPGのメンバーとして活躍している３人の中では一番の古株。
"Bassida"と呼ばれてるイダはロンダに負けず劣らずのベーシストで、楽器メーカー"TC Electronic"の広告塔として採用され、'11年には「Sometimes a girl needs some sugar too」というソロ・アルバムもリリース。

ドラムのハンナ・フォードは'12年頃にプリンスに見初められて参加。
プリンスと共にプロデュースを担当したエンジニアでキーボード奏者のジョシュア・ウェルトンと'14年に結婚。

ギターのダナ・グランティス(ドナと記載される場合もあり)はプリンスの要請でハンナ達が見つけ、プリンスのオーディションに合格したシンデレラ・ガールです。
'12年にはDonna Grantis Electric Band名義で「Suites」というアルバムをリリースしています。

アルバム・レビュー

さて内容ですが、「ART OFFICIAL AGE」がコテコテの中華なら、「PLECTRUMELECTRUM」はさっぱりした和食といった感じでしょうか？！
全体的に聴き易いファンク・ロック・アルバムで、「AOA」で自身のやりたい事を発散し、こちらでは3rdeyegirlを主体にプリンスは少し引いた形になっています。

収録曲のいつくかは'13年に開設した3rdeyegirl.comからアルバム収録曲として正式に収録された楽曲がいくつかあります。
'13年３月に発表したタイトル・トラックでインスト・ナンバーの"PLECTRUMELECTRUM"はダナが'12年にリリースした「Suites」がオリジナルですが、本作ではプリンス流のアレンジが施され更にパワフルさを増しています。
同じく'13年５月にシングル・リリースされた"FIXURLIFEUP"も同じでですが、当時演奏していたライブ・テイクと比較すると少し落ち着いた感じでピッチも遅くなっています。こうなると"Live Out Loud"や"Screwdriver"も一緒に収録して欲しかったです。（"Screwdriver"は後に「Hitnrun Phase Two」に収録）
また、「ART OFFICIAL AGE」にも収録された"FUNKNROLL"はバンド・アレンジが収録され”１曲で２度美味しい”仕様になっています。

オリジナル以外では、アリス・スミスの"Another Love"のカヴァー（カヴァーと言ってももはや原型が判らない程アレンジされてますけどね。）と、リヴ・ウォーフィールド(Liv Warfield)の「The Unexpected」に収録されたタイトル・トラックが"WOW"と名前を変えて収録されています。
カヴァーとは少し違いますが、日本で〈三目並べ〉と言われる”Tictactoe”は、コクトー・ツインズ（Cocteau Twins）が流れてたパーティで一夜を過ごしたあとロンドンにあるブライアン・フェリー所有のスタジオ・ワンでレコーディングされた楽曲。Mojo Magazineのインタビューでプリンスは“You can’t understand the words of Cocteau Twins songs, but their harmonies put you in a dreamlike state. (コクトー・ツインズの曲は歌詞はよく判らないけど、ハーモニーには夢心地な気分にさせられるんだ)”と答えています。

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