Collage / Lisa Coleman ('19)

コラージュ / リサ・コールマン

Released:2019/4/23 | Label: Lisa Coleman Records

Collage

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レビュー

これまでウェンディ＆リサの3rd「Eroica (エロイカ)」や前述の海外ドラマのスコア等で素晴らしいピアノを披露していただけに”遂にきた！”といった感じです。

Jon Regenのインタビューによると「プリンスが旅立った事でザ・レヴォリューションが再始動、スコアを整理しながら自分自身の想いを表現する必要があった」と本作を作るキッカケにプリンスが大きく影響していることを語っています。

“I was on another road. I’m 58 and I’ve been composing for 20 years. Then all of a sudden, my love died. Putting this album out happened suddenly. I put it together in a hurry because I felt like I need to do it.”

"別の道 "を歩んでいました。私は58歳で20年間作曲を続けてきたの。ある日突然、私の愛する人が亡くなってしまった。このアルバムを出すのは突然のことだったのよ。やらなければいけないと思い、大急ぎでまとめたの。"

MusicRadar

クレジットによれば、ハリウッドの”Treehouse/Henson Studios”で録音され、レコーディングにはウェンディの他に「White Flags of Winter Chimneys」や米ドラマ「HEROES」でミックスを担当したマイケル・パーフィット(Michael Perfitt)、そして同じく米ドラマ「ナース・ジャッキー」で彼女達と共に仕事をしたジョシュ・ボードマン(Josh Boardman)が参加しています。

楽曲は以前から制作したもので、2013年11月にお別れした最愛の母Mary Lou Ynda-Cilettiさんに捧げた"Piano Improv 77"は寂しさの中に愛情が溢れる１曲、ちなみに３曲目の"Piano Improv 777a"はタイプ・ミスで別曲扱いにしたそうです。（なんともお茶目）

この他、子供の頃１年だけ習ったチェロの思い出してイメージに落とし込んだ”Because Cello”(これは「Around The World In A Day」に参加したチェリストだった弟のデヴィッドに捧げたのかも？)、ジョシュと生み出しウェンディがギター、ベース、ドラムを担当した独特な世界観を醸し出してる"Piano Bytes"、リサが同じ日に即興で演奏した"Prophet 1"～"Prophet 3"、特に"Prophet 2"はプリンスに影響を与えたリサらしい旋律で二人がピアノで語り合ってる様な錯覚に陥ります。

終盤、ウェンディがアップライト・ベースで参加している"The Black Box"も素敵ですし、未使用のスコア”There’s a song in there”の旋律は彼女が手掛けたキーファー・サザーランド主演のドラマ「Touch」に合いそうな１曲です。

静かな中に芯が通ってるリサ独特の世界観がこうして１つのアルバムとして実を結んだ事を一番喜んでるのはプリンスかもしれません。

bandcampではフィジカルもリリース（販売終了）

4月の時点ではダウンロードのみでしたが誕生日前日となる8/16にフィジカルをリリース。
250本限定のカセットとCD（共にサイン入り）は販売終了となりましたが、ダウンロード版は現在も購入出来ます。

YouTube

YouTubeチャンネルで全曲聴くことが出来ます。