1993年にエレクトラ・レコードからリリースされた、ニーナ・シモン(Nina Simene)にとって最後のスタジオ・アルバム『A Single Woman』。
2006年に7曲追加したExpanded Editionがリリースされましたが、今回更に4曲を追加した決定版がリリースされました。
A Single Woman: The Complete Elektra Recordings
Track List
- A Single Woman (3:33)
- Lonesome Cities (3:07)
- If I Should Lose You (3:58)
- The Folks Who Live on the Hill (3:39)
- Love’s Been Good to Me (3:56)
- Papa, Can You Hear Me? (4:21)
- Il N’y a Pas D’Amour Heureux (6:23)
- Just Say I Love Him (4:27)
- The More I See You (2:42)
- Marry Me (2:47)
- The Long and Winding Road (Outtake) (3:36)
- The Times They Are A-Changin’ (Outtake) (0:58)
- Sign ‘O’ the Times (Outtake) (5:37)
- Baseball Boogie (Outtake) (0:57)
- I’m Gonna Sit Right Down and Write Myself a Letter (Outtake) (2:55)
- Do I Move You? (Outtake) (3:21)
- The Times They Are A-Changin’ (Alternate Take) [Bonus Track] (1:04)
- No Woman, No Cry (Outtake) (3:16)
- Do I Move You? (Take 1) [Bonus Track] (3:16)
- I’m Gonna Sit Right Down And Write Myself A Letter (Alternate Take) [Bonus Track] (2:22)
- Baseball Boogie (Instrumental) [Bonus Track] (0:56)
アルバムについて
このアルバムは、1992年のカーネギー・ホールでの凱旋コンサートの後、エレクトラ・レコードのA&R担当、マイケル・アラゴ(トレイシー・チャップマンやメタリカを手がけた人物)がニーナのもとを訪れたことから始まりました。
「またレコーディングする気はある?」という問いに、ニーナはこう返したそうです。
"Get me the money... then we can talk!"
「お金を用意して。それから話しましょう!」
制作にあたってニーナは、敬愛するフランク・シナトラの『A Man Alone』とビリー・ホリデイの『Lady In Satin』をモデルに掲げ、フル・オーケストラでの制作を決意。
アルバムは、50人編成のオーケストラをバックに、プロデューサーのアンドレ・フィッシャー(ナタリー・コールの当時の夫であり、元ルーファスのドラマー)とともにレコーディングをおこないました。
収録された楽曲は、愛・孤独・成熟といったテーマで、彼女のキャリアの集大成とも言える作品に仕上がりました。
当時のセッションでは、ボブ・ディラン、プリンス、ビートルズ、ボブ・マーリーといったアーティストのカバーも録音されていたが、1993年にリリースされたオリジナル盤『A Single Woman』には収録さませんでした。
未発表音源4曲を追加
『A Single Woman』は、2006年に一度リイシューされ、ボブ・ディラン(「The Times They Are a-Changin'」)、プリンス(「Sign 'O' the Times」)、ビートルズ(「The Long and Winding Road」)、ボブ・マーリー(「No Woman, No Cry」)などのカバー曲を含む7曲がボーナス・トラックとして追加されました。
今回、新たに4曲の未発表音源を加えた決定版『A Single Woman: The Complete Elektra Recordings』が11月7日にリリースされました。
新たにリマスターされた本作には、デヴィッド・ネイサンによる新ライナーノーツが収録。
アルバム制作の舞台裏だけでなく、彼が1965年に英国ニーナ・シモン愛好会を設立して以来、約30年にわたるニーナとの親交についても語られているそうです。
