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ウェンディ&リサが「パープル・レイン 40周年記念ライブ」とアニー・レノックスとのアルバム制作について語る

プリンス&ザ・レヴォリューションのメンバーとして活躍し、脱退後はユニットで数多くの作品を手掛けたウェンディ&リサ(Wendy & Lisa)が、ユーリズミックス(Eurythmics)のアニー・レノックス(Annie Lennox)と新ユニットを結成。
米ビルボード誌のインタビューで、2025年初頭のリリースに向けてアルバムを制作中と語っています。

パープル・レイン40周年記念ライヴに参加しているウェンディ&リサ(Wendy & Lisa)は、米ビルボード誌のインタビューに対しライブの内容に加え、アニー・レノックスとの新ユニットについて語っています。

Wendy & Lisa Tease The Revolution’s ‘Purple Rain’ 40th Anniversary Show – And When Their Album With Annie Lennox Is Coming

Wendy & Lisa on 'Purple Rain' Concert & New Album With Annie Lennox
Wendy & Lisa on 'Purple Rain' Concert & New Album With Annie Lennox

www.billboard.com

「パープル・レイン」40周年記念ライヴについて

発案はボビー・Zとファースト・アヴェニュー

ウェンディ:私の記憶では、ザ・レヴォリューションのドラマー、ボビー・Zとファースト・アベニューが、これを祝うライヴができたらどんなにいいだろうという話をしていたんだと思う。その後、私たちがこのようなことをやるかもしれないということをエステートが知って、彼らはそれが素晴らしいアイデアだと思ったので、(さらに)追加して総合的なイベントを開催することにしたの。

リサ:それはクールなアイデアよ。なぜならここ(ファースト・アヴェニュー)は映画が撮影された場所だから。音楽シーンはすべてそこで撮影されたの。だから私達も楽しむつもりなよ。(私達だけでは)再現はできないけど、ほぼ再現するつもりよ。

ファースト・アベニューでの思い出

ウェンディ:ひとつだけ強烈に印象に残ってる思い出があるの。プリンスがステージの端まで行って「Darling Nikki 」を演奏する有名なシーンを目の当たりにしたことを覚えているわ。
それはとてもクールな光景だった。プリンスが台の上に上がって、観客に向かって歌っていたのを覚えている。まあ、実際にはアポロニアに向かって歌っているはずなんだけど、とても素晴らしかったわ。

リサ:寒かったのは覚えてるわ。クラブでは、裏口のドアを少し開けておかないといけなかったの。マイナス20度くらいの冷気が押し寄せてきて、暖房が効かなかったのよ。マジで寒かった。
私達の衣装はそれほど暖かくなかったしね。ちょっとしたちょっとした挑戦だった。でも楽しかったし、最高の経験だった。僕たちは若かったから、それができたのよ。
朝の5時に仕事(撮影)をするために、起きてフロントガラスの氷を削ったり、そんなことをしなければならなかったの。

映画に出演している自分たちを見るのはどんな感じですか?

ウェンディ:プリンスのファンとして映画を観ると音楽シークエンスがとても素晴らしい。私にとっては、それがすべてなの。それがこの映画の素晴らしさよ。映画には物語があるけれど、映画ファンである私にとっては、物語にそれほど興味を惹かれることはなかった。実際にそこに出てくるみんなの音楽がとにかく素晴らしかった。素晴らしいロックンロール・ムービーよ。

リサ:(中略)私には映画として見えないのよ。ホームムービーの断片にしか見えないの。「あ、友達のキムがウェイトレス役で出てる!」って。私達がどれだけ若かったかを見るのは楽しいわ。
この映画には、そのような積み重ねがあったの。演技クラス、ダンスクラス、リハーサル、その他もろもろ。私たちはクレイジーな20代の集団だった。真剣だったけど、すごく冗談も言っていた。トレンチコートを着たままダンスクラスをやったりね(笑)。本当に幸せなことだったわ。

プリンスは、レコーディングの時よりも緊張したり、ストレスを感じているように見えましたか?

ウェンディ:私にはそう見えたわ。機能していなかったわけではないけれど、彼はより多くのストレスを背負っていたし、より多くの責任を負っていた。撮影中は彼の姿をあまり見ることができなかったの。私達は「友人は?ガイドは?彼は来るのか?今日はどこにいる?」「ああ、彼は編集室にいる」とか、「彼は色補正をしてる」とか、「彼はADR(アフレコ・吹き替え)にいる」とか。彼は”タイムズ・ア・ティッキン(時間がない)”って感じだったわ。無駄な時間はあまりなかった。彼のストレスは確かに見て取れたわ。

まだ公開されていなかったとき、大ヒットするとわかっていましたか?

ウェンディ:音楽のシークエンスだけで、この映画は大ヒットするとわかっていた。そしてそれは間違っていなかった。演技や物語の部分がどう評価されるかはわからなかったし、それは(公開)後のことで、当時はあまり気にしていなかった。私はとても若かっしね。でも、音楽のシークエンスは、その時点で彼が一躍有名になることは分かっていた。私は " これで決まりだ! " という感じだった。

2017年のデラックス・エディションに収録された「Computer Blue」のエクステンド・バージョンを聴きました。彼が生きている間に正式リリースされなかったなんて未だに信じられません。

ウェンディ:わかるわ。そうね。当時、彼はワーナーのモー・オスティンやレニー・ワロンカーととても親密な関係にあっで、彼らとプリンスと彼のマネージメントの間で、あのアルバムをどうするかについてたくさんの話し合いがあったわ。リリースされた曲は合意されたものだったけどプリンスはエクステンデッド・ヴァージョンや12インチをリリースすることに強くこだわっていたの。私の推測だけど、エクステンデッド・ヴァージョンは金鉱を掘り当てたいファンへのご褒美になると(彼らは)同意したのだと思う。
私達のリハーサルには移動ユニットがあったので、当時はいろいろなことが同時に進行していた。「Computer Blue」は何分もあるし、カメラや(映画での)パフォーマンスなど、映像的にどう見えるかよく分かっていたわ。そして、サントラがリリースされる前のリハーサルで、1日時間が余ったときに、曲を開いて、「Let’s extend it.(延長しよう)」となったの。「Let’s Go Crazy」もそうだったし、どの曲もエクステンデッド・ヴァージョンがあって、移動トラックがあるリハーサル・スペースでやっていたんだ。撮影が終わったら、それらの曲を引っ張り出してきて、エクステンデッド・ヴァージョンを作ったことを覚えているわ。リサ、覚えてる?

リサ:そう、いつもね。ジャムって他のセクションやちょっとしたことを思いつくから、それが楽しかった。楽しかったし、刺激的だった。リハーサルにトラックが来てくれるなんて最高よ。スタジオに行かなくても自由に作業ができたの。興奮したエネルギーがたくさんあって、それがレコーディングにも表れていると思う。

ウェンディ:プリンスは、私達全員がプリンス&ザ・レヴォリューションとしてあの特別なアルバムで生み出している魔法のようなものが、彼にとって魔法の弾丸みたいなものだと知っていて、かなり賢く、あるいは慎重だったと思う。そして、レコーディングを続け、常にモバイル・ユニットにすべてをつないでいたわ。彼はあの瞬間、私達全員がまさに雷に打たれていることを知っていた。それを知っていたのよ。

ファースト・アヴェニューでエクステンデッド・ヴァージョンを演奏する可能性はありますか?

ウェンディ:ぜひやりたいわ。(中略)すべてエクステンデッド・ヴァージョンにしたいけど、問題は司令官がいないこと。彼抜きでそういうことをするのは、ただただおかしいと思うの。

リサ:私たちは彼の合図に頼っていた。(中略)彼のいないところでそういうことをするのはちょっと変な感じ。ホーン・パートでバンプを2、3回やってみたりはするけどね。

ウェンディ:そう、彼がいないからね。ステージで彼になりきる人はいない。[それは]馬鹿げてる。観客参加型--本物のバンドと一緒にいる以外は、究極のカラオケ・ナイトのようなものよ。

アン・レノックスとのバンドについて

ウェンディ:リサと私とアニー・レノックスはバンドを結成して、今アルバムをレコーディングしているの。私達3人だけで全部演奏して、リサが歌うの。私達は小さな部屋で作り上げているの

私達はワシントン州のゴージでジョニ・ミッチェルのギグを一緒にやったことがきっかけで知り合ったんだ。私たち3人はお互いに恋に落ちて、今レコードを作っているのよ。


アルバムについて

ウェンディ:彼女(アニー)は14年間、新曲を発表していないの。これは全部、彼女の小さな脳と私達の小さな脳から生まれた新しい曲なの。私達3人で、本当に素晴らしい音楽を作っているのよ。

リサ:今言えるのは、ほとんどが本当に素晴らしいということ。そして気持ちがいい。世の中で起こっている本当に困難なことから離れて、スタジオでハッピーでエキサイトしているから。スタジオで思いっきり楽しんでいるの。とてもいい気分ね。

ウェンディ:ジャンルを挙げるとしたら、これが何なのってよくわからない。オルタナティヴ・ポップっていうのかな。

リサ:そうね。

1年前まで面識が無かったことについて

ウェンディ: 私達はお互いにすれ違ったり、同じ会場で演奏したり、いろいろあったわ。(中略)ゴージでは、"なんてこと、私はあなたのことをずっと知っていたのよ"という感じだった。出会ってから丸1年経ったけど、ずっと前からお互いを知っていたような気がするの。
私達は家族みたいなものなの。毎週金曜日の夜には夕食を食べ、毎週日曜日には昼食会を開き、このアルバムを作るためにずっとスタジオにいる。私たちはこのアルバムにとてもワクワクしているの。

発売時期について

ウェンディ:彼女と私達2人はまさにそのことについて話し合ったわ。来年の初めになるかもしれない。私達はこの夏いっぱい曲を書いて秋に微調整する予定なの。来年の初めにはリリースできるかもしれない。

Watch ANNIE LENNOX Perform "NOTHING COMPARES 2 U" with WENDY & LISA at the 2024 GRAMMYs

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