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イダ・ニールセンがプリンスとのツアーやペイズリー・パークでのオーディションの思い出を語る

2010年からプリンスのバンド〈The New Power Generation〉に加入したデンマーク生まれのベーシスト、イダ・ニールセン(イーダ・ニールセンと記述される場合もあり)が、ペイズリー・パークで行われたオーディションやツアーでの出来事を語りました。

Guitar World

Prince bassist Ida Nielsen on her Paisley Park audition | Guitar World
Prince bassist Ida Nielsen on her Paisley Park audition | Guitar World

www.guitarworld.com

プリンスに出会うまで

デンマークの田舎で育ったイダは、2008年に初めてソロ・アルバムMarmaladeをリリース。
ベース・ギターを多用したファンク・アルバムで、これがキッカケで注目されるようになり、沢山のクリニックのオファーを受け、デンマークのオーディオ機器メーカー〈TCエレクトロニック〉と仕事をするようになります。

上記の記事には記載されていませんが、ソロになる前はザップ・ママ(ZAP Mama)のメンバーとして活動したキャリアの持ち主。

一本の電話が...

2010年頃イダはレコーディングした沢山の動画をYouTubeにアップしていました。
ある日ミネアポリスから一本の電話、この時イダはいたずらだと思ったそうです。

“I got a call from his manager, but I couldn’t really hear what she was saying. I did hear her say the name Prince, but I thought it was a joke! She invited me to Paisley Park for a jam and I said ‘Sure!’ I didn’t hear anything for two weeks, so I thought that was it until I finally got another call – and three months later I was on tour with Prince."

「彼のマネージャーから電話があったんだけど、何を言っているのかよく聞き取れなかったの。でも、冗談だと思ったのよ!彼女(マネージャー)は私をペイズリー・パークにジャムに誘ったので、私は『もちろん!』と答えたの。それから2週間は何の連絡もなかったから、もうダメかと思ったんだけど、ようやくまた連絡が来て、3ヵ月後にはプリンスと一緒にツアーに出ていたのよ。」

参考

以前答えたインタビューによれば電話がかかってきたのは2010年8月と話していました。

Ida Nielsen Releases New Album ‘More Sauce, Please!’ - Bass Magazine
Ida Nielsen Releases New Album ‘More Sauce, Please!’ - Bass Magazine

bassmagazine.com

2曲を覚えてペイズリー・パークへ

ペイズリー・パークに向かう前にプリンスは課題曲を与えられたそうです。

“I got an email the night before I left for Minneapolis, with two songs that I had to learn. They were Dreamer and Funk, which I’m not sure are album tracks. I knew other songs too, of course, because I’ve always loved Prince: I listened to a bunch of stuff to really prepare for that first time.”

ミネアポリスに出発する前の晩に、覚えなければならない2曲がメールで送られてきたの。「Dreamer」と「Funk」で、アルバム曲かどうかはわからない。もちろん他の曲も知っていたのよ。ずっとプリンスが好きだったから。初めてのステージに備えて色々聴いたの。

セッションの様子はとても和やかだったようです。

He was super sweet when I first got there, because I was nervous. He asked me which kind of basses I had and stuff liked that, to help me relax and get into nerd mode. After a few minutes it was cool and we started jamming.

緊張していた私に、彼はとても優しく接してくれたわ。私がリラックスしてオタクモード(nerd mode)になれるように、どのベースを持っているかとか色々聞いてくれたの。数分後にはすっかり打ち解けて、ジャムを始めてたわ。

300曲も覚えなきゃいけなかったのよ!

2010年まで数多くの曲を量産しているプリンスもとで演奏する苦労も話しています。

“There was a lot of stuff to remember, because he liked to change things up and not always stick to what’s on the set list, so I had a lot of different songs to learn in a short time, that was the hardest part of it.
彼はセットリストにある曲ばかりでなく、変化をつけるのが好きだったから、覚えなければならない曲がたくさんあって、それが一番大変だったの。

It wasn’t like a normal bass gig where you have 30 songs: I had to learn 300!That took a lot of time.
普通のベース・ギグのように30曲というわけにはいかなかったわ: 300曲を覚えなければならなかった!とても時間がかかったわ...

We must have our hearing checked: we thought she said 300 songs…
It was actually more than 300 songs, because I was learning more as we went along.
私たちは聴力をチェックする必要があったの:300曲と言ったと思ったのですが...
実際には300曲以上だった、というのも、やっていくうちにどんどん覚えていったのよ。

プリンスについて

最後にプリンスについて以下のように語っています。

“Well, Prince was number one on the list of people I wanted to play with, so it was amazing being with him. He gave his whole heart and soul to the music, which made you want to do that too. No concert was the same, because he always switched up the set list. Playing with him gave me an amazing feeling that I’ve never felt with any other musician. With Prince, you were always in the moment.”

「プリンスは、私が一緒にプレイしたい人のリストの第1位でした。彼は音楽に全身全霊を捧げていたから、私もそうしたいと思った。彼はいつもセットリストを入れ替えるから、どのコンサートも同じじゃなかったの。彼と一緒に演奏することで、他のミュージシャンでは感じたことのない素晴らしい感覚を得ることができたわ。プリンスと一緒にいると、常にその瞬間にいることができたの」。

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