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プリンス・エステイトがシネイド・オコナーのドキュメンタリーで"Nothing Compares 2 U "の使用を拒否

プリンス・エステイトはシネイド・オコナー(Sinéad O’Connor)のドキュメンタリー『Nothing Compares』で彼女がカヴァーしたプリンスの曲"Nothing Compares 2 U "の使用を拒否しました。

Why Prince’s Estate Denied Sinead O’Connor Doc’s Nothing Compares Use – Billboard
Why Prince’s Estate Denied Sinead O’Connor Doc’s Nothing Compares Use – Billboard

www.billboard.com

Nothing Compares

『Nothing Compares』はキャサリン・ファーガソン監督によるドキュメンタリー作品で、ニューヨークとロサンゼルスの劇場で9月23日に上映、9月30日からは米TV局の「Showtime」でもストリーミング配信されました。

作品紹介によれば、1987年のデビューから1993年頃までの行動にスポットを当てた作品で、彼女の個性的なキャラクターとポップス界のメイン・ストリームから追放されるまでの経緯を描いているそうです。
本編を観てないので下記の内容を含んでいるか判りませんが、1992年10月のSNL生放送でヨハネ・パウロII世を”真の敵”と避難し写真を破いた事件なども語られると思います。

この頃、カトリックの聖職者から虐待を受けた事が問題になっていて、それに対する抗議行動でしたが、この方法が正しかったか疑問が残る行為でした。

シネイド・オコナー~全米に波紋を呼んだ捨て身の抗議|TAP the LIVE|TAP the POP
シネイド・オコナー~全米に波紋を呼んだ捨て身の抗議|TAP the LIVE|TAP the POP

www.tapthepop.net

Nothing Compares 2 U

表題となる”Nothing Compares”とは彼女がカヴァーした”Nothing Compares 2 U”を表していて、オリジナルはプリンスが1984年7月に制作し、プリンス・ファミリーのザ・ファミリーに提供された楽曲です。

プリンスが提供した楽曲の中でも名曲と推すファンも多い1曲ですが、アルバムがリリースされた頃にはグループは破綻し、プロモーションも殆ど行われなかったのでヒットには至りませんでした。

その後1990年にリリースされたシネイドの2ndアルバムI Do Not Want What I Haven't Got (蒼い囁き)から”Nothing Compares 2 U (愛の哀しみ)”が2曲目のシングル・カットされると世界各地で1位を獲得する大ヒット、グラミー賞では年間最優秀レコードを含む3部門にノミネートされました。(シネイドは授賞式をボイコットした事も波紋を呼びました)

エステートは使用を許可せず

彼女にとってビルボードで1位を獲得したのはこれ1曲だけに表題にして楽曲も使用するつもりでいたのでしょうが、プリンスの財産を管理するエステートはプリンスの曲 "Nothing Compares 2 U" をカバーする権利を拒否しました。

プリンスの姉シャロンはビルボードの取材に対して拒否した2つの理由を述べています。

“Nothing compares to Prince’s live version with Rosie Gaines that is featured on the Hits 1 album and we are re-releasing that album on vinyl on November 4th,” Nelson said in a statement.
"アルバム『Hits 1』に収録されているプリンスのロージー・ゲインズとのライブ・バージョンに匹敵するものはなく、我々は11月4日にそのアルバムをレコードで再リリースします "

“I didn’t feel [Sinéad] deserved to use the song my brother wrote in her documentary so we declined. His version is the best.”
"シネイドが弟(プリンス)が書いた曲を彼女のドキュメンタリーで使うのは相応しくないと思ったので、私たちは断りました。弟のバージョンは最高です。"

ユニバーサル・ミュージック・パブリッシング・グループが管理するこの曲の使用を認めないというプリンスの遺族の決定により、ファーガソン監督はこのセグメントを再考し、最終的にオコナーのためになったと語っています。

“Initially we had intended to use the song, but we received a refusal (which as the rights holders, was their prerogative),” Ferguson tells Billboard.
"当初、私たちはこの曲を使うつもりでいましたが、(権利者である彼らの特権である)拒否を受けました”
“In the end we were very happy with that section of the film. It meant the focus remained on Sinéad’s words, and on her own songwriting.”
”最終的に、私たちは映画のその部分にとても満足しています。それは、シネイドの言葉と彼女自身のソングライティングに焦点を当てたままであったということです。”

と満足しながらも心残りがあったのか、キャサリン監督はささやかな抵抗としてドキュメンタリーの最後に

“The Prince estate denied use of Sinead’s recording of ‘Nothing Compares 2 U’ in this film.”
"プリンス財団は、シネイドが録音した「Nothing Compares 2 U」のこの映画での使用を拒否しました。"

とメッセージを添えたようです。

個人的には妥当な対応

シネイドは2021年の回顧録『Rememberings』の本の中で、プリンス出会ったときはうまくいかなかった述べ、彼女がインタビューで汚い言葉を使った事をプリンスが責め枕(クッション)を投げてきたなどに加え、“I never wanted to see that devil again. (あの悪魔には二度と会いたくなかった)"と書いています。
抵抗出来ない相手に対して暴言を書く相手に対してエステートが拒否する事は至極当然な対応だと思います。

ただアーティストとしてのシネイドは好きなので、個人的には観てみたい作品ではあります。

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