シングル情報
Released:2004/9/28 (US), 2004/11/8 (UK) | Label: NPG Records, Columbia,SME
Track List
- Cinnamon Girl (3:56)
- Cinnamon Girl (Video) (4:04)
- Cinnamon Girl: Xposed (Making Of The Video) (5:15)
Personnel
Produce, Arranged, Composed
- Prince
Additional Musician
- Candy Dulfer (vocals)
- Chance Howard (vocals)
- Rhonda Smith (vocals)
レビュー
2001年9月11日にアメリカ合衆国で起きたアメリカ同時多発テロ事件、アメリカに同調する形で多国籍軍はテロへの報復として'01年にアフガニスタン紛争、'03年にイラク戦争を行います。
またアメリカ国内においては同時多発テロの後イスラム教への敵意が広がり、ムスリムに対するヘイトクライムの数が急増。
対象は大人だけでなくイスラム教の学校や生徒まで及びました。
この一連の行動に憂いを抱いたプリンスは、イラクを攻めるでもアメリカを応援する訳でもなく、謂れなき迫害にあったアラブ系アメリカ人の少女の事を歌った同曲を「Musicology」の第二弾シングルとしてリリースしました。
黄褐色の肌色を"Cinnamon"とプリンスらしい表現で、平和の祈りを捧げてた少女が9.11以降"罪人"の様に周りから非難されてしまうと歌ったロック・ナンバーです。
歌詞はとてもストレートで判りやすく、最後に不当に迫害されている少女に向けに対し
Don't worry, baby, it's gonna b alright
と囁く様に語りかけるプリンスに”正しい目を持つ”事を教わります。
MVはロブ・トーマスを始め数多くを手掛けたフィル・ハーダー(Phil Harder)を監督に迎えて制作、シングルにはメイキング動画も収録されました。
MVは表現がストレート過ぎて一部では放送を自粛される騒動になりました。(この話題作りも戦略だったんでしょうね)
Music Video
UK版
Track List
- Cinnamon Girl (3:56)
- Dear Mr. Man (Live at Webster Hall) (4:14)
- United States Of Division (6:18)
- Dear Mr. Man (Live at Webster Hall Video) (4:14)
Personnel
Produce, Arranged, Composed
- Prince
Additional Musician
- Candy Dulfer (vocals) (1)
- Chance Howard (vocals) (1)
- Rhonda Smith (vocals) (1)
- Mike Scott (guitar) (2)
- John Blackwell (drums) (2)
- Rhonda Smith (bass) (2)
- Renato Neto (keyboards) (2)
- Chance Howard (keyboards, vocal) (2)
- Greg Boyer (trombone) (2)
- Candy Dulfer (saxophone) (2)
- Maceo Parker (saxophone) (2)
- Mike Phillips (saxophone, vocoder) (2)
US盤から約1ヶ月後にリリースされてUK盤にはメイキング・ビデオが収録されない代わり(?)、アメリカの独立記念日(Independence Day)となる同年7月4日に公式サイトnpg music clubで配信されたアルバム未収録の”United States Of Division”、2004年4月20日ニューヨークのウェブスター・ホール(Webster Hall)で行われたライブから、当時アメリカ大統領だったブッシュ政権に対する”Dear Mr. Man”と政治色の強いメッセージ・ソングの2曲が追加収録されました。
Music Video
2024年4月4日に「United States Of Division」がデジタル配信開始
マーティン・ルーサー・キング・ジュニアが暗殺された4月4日(日本時間では2024年4月5日深夜)に「United States Of Division」が再リリースされました。