アルバム情報
Released:1979/10/19 | Label: Warner Bros.
Track List
- I Wanna Be Your Lover (5:47)
- Why You Wanna Treat Me So Bad? (3:49)
- Sexy Dancer (4:18)
- When We're Dancing Close And Slow (5:18)
- With You (3:59)
- Bambi (4:22)
- Still Waiting (4:14)
- I Feel For You (3:24)
- It's Gonna Be Lonely (5:26)
Personnel
Produce,Arranged,Composed
Prince
Heaven-sent Helpers
Andre Cymone, Bobby Z
アルバム・レビュー
今では当たり前ですが、当時は前作「For You」からたった1年しか経ってないうちにリリースされて、当時そのクオリティの高さに衝撃を与えた2ndアルバム。ちなみに日本では『For You』はリリースされず、本作も翌年となる1980年2月25日に『愛のペガサス』という邦題付きで日本デビューを飾ります。
前作の成功をワーナー側も認め、エグゼクティブ・プロデューサーのトミー・ヴィカーリも去り晴れてプリンス単独での制作が実現。そう言った意味でも自身の名前をタイトルにした意欲作です。
本作では、前作以上にファルセット・ヴォイスに磨きがかかり、サウンドもより安定した感があります。特に違和感のないシンセ・サウンドの素晴らしさにはその当時新鮮な気がした記憶があります。
1stシングルだった"I Wanna Be Your Lover"は全米で大ヒットしたダンス・ナンバーで、当時から絶大な人気があったマイケル・ジャクソンの"Rock With You"とブラック・チャートで競いあった事もあるヒット作です。
他にも「グラフティ・ブリッジ」でTCエリスがカヴァーした事でも有名なハード・ロック調のナンバー"Bambi"、プリンスにとって最初の失恋と言われるキム・アップシャー(Kim Upsher)の事を綴ったようなスロウ・バラードの佳作"Still Waiting"、そしてもはやチャカ・カーンのヴァージョンが有名になってしまった気もする"I Feel For You"等....。
個人的にはプリンスと出会ったアルバムなので思い入れのある1枚です。
Still Waitingは...
収録時間の関係か”Still Waiting”はLPに比べてCDの方が冒頭一小節分程短いです。
LPだと4:24あります。
キムは2015年11月に...
キムとは別れてしまいますが、その後も友情は続き映画『Purple Rain』ではモーリスからチップをもらうウエイトレス(後でジェロームに取り上げられるけど)などにも出演。
しかし2015年11月18日にこの世を去りました。(一節には葬儀費用をプリンスが出したという話も)
プリンス・ファミリーのジル・ジョーンズは2016年に掲載されたhuffpostで、プリンスとキムの友情が続いた事を話しました。また、ピアノ&マイクロフォン・ツアー中ヴァニティがこの世を去った事を受け、プリンスは“I just found out a little while ago that someone dear to us has passed away(ちょっと前に、大切な人が亡くなったことを知ったんだ。),”と話しましたが、ジルによればそれがヴァニティだけではなくキムの事も含まれている事を語っています。
'Some Guys Send You Flowers, Prince Gives You Albums': An Interview With Jill Jones | HuffPost Voices
www.huffpost.com
チャカ・カーンのカヴァーでグラミー賞を受賞
'84年にリリースされたチャカ・カーンの「I Feel For You」は大ヒットとなり、翌年のグラミー賞で"I Feel For You"は最優秀女性R&Bヴォーカル・パフォーマンスと最優秀R&Bソング(受賞者はプリンス)の2冠を受賞しました。
2019年に"I Feel for You”のデモ音源がリリース
2019年に"I Feel for You”のデモ音源"I Feel for You (Acoustic Demo)"がリリースされました。
参考プリンスの名曲"I Feel for You”のデモ音源"I Feel for You (Acoustic Demo)"が緊急リリース【アナログ盤も発売】
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