アルバム情報
Released:2017/6/23 | Label: Warner Bros., NPG Records
パープル・レイン DELUXE-EXPANDED EDITION
Track List
Disc 1
- Let's Go Crazy (4:38)
- Take Me With U (3:53)
- The Beautiful Ones (5:13)
- Computer Blue (3:59)
- Darling Nikki (4:15)
- When Doves Cry (5:53)
- I Would Die 4 U (2:49)
- Baby I'm A Star (4:23)
- Purple Rain (8:45)
Disc 2 (From The Vault & Previously Unreleased)
- The Dance Electric (11:29)
- Love And Sex (5:00)
- Computer Blue ("Hallway Speech" version) (12:18)
- Electric Intercourse (studio) (4:57)
- Our Destiny / Roadhouse Garden (6:25)
- Possessed (1983 version) (7:56)
- Wonderful Ass (6:24)
- Velvet Kitty Cat (2:43)
- Katrina's Paper Dolls (3:30)
- We Can F**k (10:17)
- Father's Song (5:30)
Disc 3 (Single Edits & B-Sides) Expanded Edition
- When Doves Cry (7" Single Edit) (3:48)
- 17 Days (B-Side Edit) (3:56)
- Let's Go Crazy (7" Single Edit) (3:47)
- Let's Go Crazy (Special Dance Mix) (7:36)
- Erotic City (7" B-Side Edit) (3:56)
- Erotic City ("Make Love Not War Erotic City Come Alive") (7:24)
- Purple Rain (7" Single Edit) (8:40)
- God (7" B-Side Edit) (4:03)
- God (Love Theme From Purple Rain) (UK 12" B-Side Edit) (7:58)
- Another Lonely Christmas (7" B-Side Edit) (4:53)
- Another Lonely Christmas (Extended Version) (6:48)
- I Would Die 4 U (7" Single Edit) (2:59)
- I Would Die 4 U (7" Single Extended Version) (10:18)
- Baby I'm A Star (7" B-Side Edit) (2:49)
- Take Me With U (7" Single Edit) (3:54)
DVD (Prince And The Revolution, Live at the Carrier Dome, Syracuse, NY, March 30, 1985) Expanded Edition
- Let's Go Crazy (5:30)
- Delirious (2:45)
- 1999 (4:15)
- Little Red Corvette (5:10)
- Take Me With U (4:15)
- Do Me, Baby (4:40)
- Irresistible Bitch (2:00)
- Possessed (4:24)
- How Come U Don't Call Me Anymore (5:05)
- Let's Pretend We're Married (4:15)
- International Lover (1:00)
- God (8:30)
- Computer Blue (4:30)
- Darling Nikki (4:00)
- The Beautiful Ones (7:30)
- When Doves Cry (8:15)
- I Would Die 4 U (3:50)
- Baby I'm A Star (10:00)
- Purple Rain (18:24)
Personnel
Produce, Arranged, Composed
- Prince
Written
- Prince
- John L. Nelson, Lisa Coleman, Wendy Melvoin & Prince (D1-4)
- John L. Nelson & Prince (D2-11)
Remastering
- Prince
- Joshua M. Welton
- Bernie Grundman
Member
- Wendy Melvoin (guitars and vocals)
- Lisa Coleman (keyboards and vocals)
- Bobby Z. (drums and percussion)
- Brown Mark (bass and vocals)
- Matt Fink (Dr.Fink) (keyboards and vocals)
Additional Musician
- David Coleman (cello) (2,8,9)
- Novi Novog (violin) (2,8,9)
- Suzie Katayama (cello) (2,8,9)
制作までの道のり
長年袂を分かってたワーナーとプリンスの関係が良好となり、'14年にワーナーから「Art Official Age」と「PLECTRUMELECTRUM」がリリースされました。
この時の契約にはワーナーが所持していた原盤権をプリンスに戻すことが含まれており、これが大きな決め手になったと言われていました。更に同契約には30周年記念となる「Purple Rain」を含む旧作のデラックス盤をリリースする事も含まれていて、2014年4月にワーナー側からワーナー時代のアルバムのリマスターがリリースされると発表。
さらに第一弾として同年に30周年という記念イヤーとなる「Purple Rain」のリマスターが夏にリリースされるとアナウンスされました。
Prince Realigns With Warner Bros., Promises New Album and Remasters
www.rollingstone.com
ところが、再びプリンスとワーナーの関係が悪化・・・翌年にはジェイ・J&ビヨンセ夫妻のストリーミング・サービスとなる”TIDAL”、そしてフィジカルはユニバーサルと組んで「HITnRUN Phase One」をリリース。
なかなかリリースされないデラックス盤に対し、ファンから質問されると
Reposting the actual tweets because Prince has deleted them (again) *sigh*. pic.twitter.com/DJ4FVVePpE
— Housequake (@Housequake) November 4, 2015
と、既にワーナーに渡している事。その後ファンに請願するよう促すツイートをおこない、2016年ファンはchange.orgで訴えましたが願いは届きませんでした。
「HITnRUN Phase two」のフィジカル販売の条件が合わなかった事も影響したのかリマスターの話は完全に立ち消えになったまま、2016年4月を迎えました。
その後、ユニバーサルが”独占的なライセンス権”を取得(その後破談)や、Spotifyを始めとするストリーミング・サービスでワーナー時代の音源が聴ける様になったりと、目まぐるしく状況が変わる中、'17年になりお蔵入りとなったデラックス盤が正式リリースするというニュースが飛び込みました。
アルバム・レビュー
リリース形態は3CD+1DVDの”Expanded Edition”と2枚組のデラックス盤の2種類。
ディスク1は、プリンス本人の手によってPaisley Parkにてリマスターされた音源(2015 Paisley Park Remaster)。
オリジナルについては「Purple Rain」をご覧ください。
リマスターには3rdeyegirlのハンナ・フォード(結婚後ハンナ・ウェルトン)の旦那さんで、「Art Official Age」等でもエンジニアリングを担当したジョシュア・ウェルトン(Joshua Welton)も参加しています。
収録時間はオリジナルと微妙に秒数が違い、 例えば"Let's Go Crazy"や"Baby I'm A Star"は、’08年にSHM-CDでリリースされたものと比較しても2秒短くなってますし、他も微妙に修正がかけられてます。 単に音圧の調整だけでなく細かな微調整が施されてるあたりプリンスの拘りが感じられます。
”From The Vault & Previously Unreleased”と題されたディスク2はペイズリー・パークの音源が管理されてる保管室から掘り出された未発表曲。
2016年の第一報のワーナーのプレスリリースによれば、プリンスが天に還える前に合意していたと発表されたそうですが、この時点でクレジットは名言されていませんでした。
マスタリングはオリジナルも含め、数々のプリンスのアルバムに参加したバーニー・グランドマン(Bernie Grundman)が担当しています。
盟友アンドレ・シモーンに提供した"The Dance Electric"のロング・バージョンを筆頭に、クエスト・ラヴが昨年行った追悼イベントで披露した"Love And Sex"、”Computer Blue”の長尺版、「Graffiti Bridge」でジョージ・クリントン(George Clinton)と共演した"We Can Funk"の原型"We Can F**k"、プリンスの彼女でヴァニティ6のヴォーカルだったヴァニティ(本名:デニス。カトリーナ・マシューズ)に捧げた"Velvet Kitty Cat"と"Katrina's Paper Dolls"、劇中で印象的なシーンで使われたプリンスの父親でジャズ・ピアニストのジョン・L・ネルソンの楽曲"Father's Song"のフル・バージョン・・・この1枚だけで、どんだけでも話せる位のボリュームです!
さらに”Expanded Edition”には”Single Edits & B-Sides”としてリミックス音源で纏められています。
こちらも今では入手し辛いリミックス等が収録されてます。
残念なのはオリジナルに問題があったのか、6曲目の”Erotic City ("Make Love Not War Erotic City Come Alive")”の冒頭が潰れた感じになってます。
これに関しては海外のファンからも多くの指摘があり、過去に出された音源と比較されたりしています。
DVDは1985年にNYシラキュースで行われたライブ映像、当時「Prince And The Revolution: Live」という名前でVHSとLDでのみリリースされた貴重なライブです。
こちらは 多少良くはなってますが当時発売していたメディアをDVDに焼き直した感が強いです。
少々不満はありましたが、貴重な音源、そして何よりプリンスによるリマスター盤が聴けたのは貴重です。
輸入盤はリーズナブル
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DVDのリージョンは‘ALL’なので日本のプレイヤーで再生可能ですが、レヴォリューションのメンバー及びエンジニアのスーザン・ロジャースの和訳解説もついているので読み物としても日本盤がオススメです。