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映画『パープル・レイン』の主演女優アポロニアが、商標権を巡り遺族を提訴

映画『パープル・レイン』で主演女優を努めたアポロニア(本名:パトリシア・コテロ [Patricia Kotero])が、プリンスの遺産管理団体を相手取り、”アポロニア”という名前の所有権を認めるよう求める訴訟を起こしたと複数のメディアが報じました。

Kotero v. Paisley Park Enter. LLC, C.D. Cal., No. 25-cv-07769, complaint filed 8/19/25.

1984年公開のプリンス主演映画『パープル・レイン』で「アポロニア」役としてヒロインを務めたパトリシア・コテロは、プリンスの遺産を管理する事業体の一つであるペイズリー・パーク・エンタープライズ社(Paisley Park Enterprises LLC)を相手取り訴訟を起こしました。
この訴訟は「Kotero v. Paisley Park Enter. LLC, C.D. Cal., No. 25-cv-07769, complaint filed 8/19/25.」という件名で、現地時間2025年8月19日(火)に提出されました。

ペイズリー・パーク・エンタープライズによる”強引なキャンペーン”と主張

映画で「アポロニア」を演じて一躍有名になったパトリシアは、その後も歌手、女優、ポッドキャストのホストとしてその名前を使い続けていますが、米国カリフォルニア州中部地区連邦地方裁判所に提出された訴状によると、プリンスの遺産財団は、商標審判・控訴委員会(TTAB)を通じて彼女の商標登録を取り消し、彼女の名前を盗もうと画策。法的な権利がないにもかかわらず、プリンス関連のあらゆるものを手に入れようとする「強引なキャンペーン」に乗り出しているとのことです。

「アポロニア6」と「アポロニア」はパトリシアが2017・2018年に商標登録

訴状によると、パトリシアは2017年と2018年に「アポロニア6」と「アポロニア」について、エンターテイメント関連商品での商標登録を取得しました。一方、プリンスの遺産管理団体であるペイズリー・パーク・エンタープライズ社は、2018年に音楽関連商品での「アポロニア6」の商標登録を申請しましたが、米国特許商標庁はコテロの商標との混同のおそれがあるとして、登録を拒否しました。

訴訟文書について

彼女の弁護士ダニエル・シスロ(Daniel Cislo)は訴状の中で、「過去40年間にわたり、『アポロニア』という名前と商標にまつわる信用は、すべて原告である彼女に帰属します」と主張。「この名前で商品やサービスを提供しているのはアポロニアただ一人です。自身のブランドを守るため、彼女はいくつかの『アポロニア』の商標を出願・登録しています」と述べています。

一方、遺産管理団体は特許商標庁に対し、パトリシアが1983年と1984年に締結された契約で、名前に対するすべての権利を放棄したと伝えています。

これに対し、パトリシア側は「仮に数十年前になんらかの契約に署名していたとしても、契約不履行の消滅時効は何十年も前に成立している」と反論。また、「プリンスまたはその代理人が、アポロニアに対し、個人または仕事上のいずれの場面においても、その名前の使用をやめるよう要求したことは一度もありませんでした」と記しています。

訴状はさらに、「被告(遺産管理団体)側の商標審判部(TTAB)での主張に反し、プリンスとアポロニアは友人であり、彼はアポロニアが成功することを望んでいました」と締めくくられています。

2022年にはThe Timeという呼称を巡ってモーリス・デイとエステートが対立

プリンスの幼馴染であり、バンド「ザ・タイム」のリードボーカルであるモーリス・デイが、自身のSNS(FacebookおよびInstagram)にプリンスの遺産管理団体から”モーリス・デイ&ザ・タイム”というバンド名を今後一切使用することを禁じられたと投稿しました。

参考ザ・タイムの呼称の権利を巡ってモーリス・デイとエステートが対立

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その後の進展は公には確認されていませんが、現在も”モーリス・デイ&ザ・タイム”名義でツアーを行っている事から何かしらの決着はついたと思われます。

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